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Twitterはジャーナリズムの未来にとってプラスかマイナスか?

Twitterの普及が市民ジャーナリズムからリアルタイムジャーナリズム、そして従来のプロフェッショナル・ジャーナリズムにまで大きな影響を与えたことは疑いがありません。既に様々な歴史的な事件・現場で活用されてきましたが、もちろん全てがバラ色の話でないのもまた事実。今回はジャーナリズムにとってのTwitterの可能性と課題についてThe Next Webが深く考えた記事を紹介します。 — SEO Japan

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今月は忙しい。Twitterフィードはニュースが流れると私に逐次報告し、今月私は幸運にも大きなニュースの最前列の席に座っている。その中のいくつかを挙げよう:

  • モーガン・フリーマンの死。
  • ティーンエイジャーに人気のジャスティン・ビーバーが癌と診断される(団結して坊主になろうという呼びかけ)。
  • ポップシンガー、Ke$haの死。
  • ポール・デイヴィス/トッド・ジョーンズの“追悼”。
  • “オサマ・ビン・ラディンを殺したネイビー・シールズ”。
  • ニューヨークの地下鉄を泳ぐサメ。
  • SamsungがAppleに特許侵害賠償金を支払う。
  • Bill Nyeの死(註:アメリカのテレビ番組の科学解説で人気のタレント)。

…などなど、リストは続く。

お察しの通り、Twitterを介して活発に伝わったこれらの相次ぐ最近の出来事は、その後に誤りであることが証明された。

インターネットの隅々まで山火事のように広がる間違った情報は、斬新な発想でも、速いペースで絶え間なく続くTwitterの情報ストリームに特有のものでもない。一般的にそれらの作り話は、だまされやすい10代の若者や興奮しやすくてほんの少しの情報の真偽をGoogleで検索することができない人を越えることはない。しかし、事実を報道していることで評判を築いてきた正統なニュースソースが同じ罠に陥るという明白なリスクもある。

最新の世界の出来事に密接に関係のあるニュースを扱う際、過剰なレポーターが一番乗りになるという目的の下にリツイートボタンを押す時にはどんな種類の損害を受けるのだろうか?

この疑問の背景にあるたくさんの問題は、ニュース普及のためのツールとしてのTwitterの役割から生じる―それは、いろいろな意味で問題がある。2011年の「アラブの春」革命以降、このソーシャルプラットフォームはニュース速報の便利なソースになっている―ニュースチームが地上から放送された写真や情報と張り合うことが全くできないエジプトのような場所での重大な出来事の最中に役に立つことが証明された公共事業だ。もちろん、このシステムは、その地域全体の活動家が自分たちの大義に対する認識を強化させるためにすでにソーシャルネットワークに頼っていたことによって支えられていた。抗議運動の最も重要な特集記事を探している報道機関にとってはパーフェクトな戦術である。

しかし、ここに至るまでのどこかで、この公共事業はAPのようなニュースワイヤーリソースと結びついた。従来のニュースワイヤーは、新しくて正確であるチャンネルを流れている情報に依存する徹底的に吟味されたリソースである。そして、Twitterが最も素早い方法で新しい情報を提示する時、そのツイートが本当か正確かすぐに知る手立てはない。Twitterはこのチャンネルに投入する情報に対して責任を持たないし、それが起きる時には責任はない。

もちろん、問題の核心はこうだ:ニュースソースは、真実性を確かにするために情報を厳しく吟味しながら、Twitterで報道された情報を活用して一番乗りになることはできない。つまり、時間を節約するために、レポーターは正確さを犠牲にする傾向があるのだ。

これは、スクープは死んだときっぱりと宣言したメディア批評家でありニューヨーク市立大学の准教授であるJeff Jarvisの不満である。“ジャーナリストは、どのようにして情報を最も素早く提供するかではなく、どのようにして情報に最も価値を追加することができるかを考えなければならない。”JarvisはBuzzMachinのブログ記事にもこう書いている。“記事を説明することは価値を追加している。間違った思い込みをすることは価値を損ない、信頼性を下げる。”

それとは反対の議論がされることもあるが、最近大ヒットした出来事さえも、不正確さもしくは誤って報道された情報によって台無しにされてきた。8月には、イギリスのSky NewsがCuriousityが撮った火星からの日の出の写真を共有したが、実際は前の惑星探知機の仕事だった。CNN、BuzzFeedなどは、嵐の真っただ中にハリケーン・サンディの偽物の写真を報道し(ネブラスカと同じ位ひどいスーパーセルストームをマンハッタン上空にフォトショップ加工した)、複数の報道機関に軽はずみな報道を非難された。そして、多くの政界の情報通と同様にThe Daily Beastは、存在しないNBCニュース発表の影響による接戦のマサチューセッツ上院議員選挙の早すぎる召集を調べ直すことを余儀なくされた。

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根本的には、Twitter上の情報が本物もしくは正確であることを確かめる定番もしくは専有の手法は存在しない。そして、Twitterは、ニュースソースや情報通や有名人からのアカウントが“オフィシャル”と記されていることを確かめるためにある程度のバックグラウンドチェックは実施するが、それはそれらのアカウントを通じて流れる全ての情報が信頼できるものであることを保証するものではない。その結果、ある情報(真実にせよ嘘にせよ)が正当化されたソースを介して染み出る時、自動的にそれは他のユーザーによる再報道にとって公正な行為になるのだ。

たくさんのニュース機関と批評家が、この特定の問題に対してTwitterに警告してきたが、特にハリケーン・サンディ騒動を踏まえると、“懐疑深くいること”以上の解決策についての議論はほとんどない。これは、即時性というTwitterの最高であり最低でもある特性に起因する。作り話が大衆に投与されるのと同じ位に素早く、それは逆探知され、一見したところ悪影響なく消される。

そして、もちろん、後悔先に立たずのため、多くのユーザーは、Twitterが日々このプラットフォームを通り抜けるノイズでそのニュースを埋葬することによって作り話を弾圧すると信じたくてたまらないのだ。これは、Twitterの独自の作り話つぶしを自動クリーニングオーブンになぞらえたThe New YorkerのSasha Frere-Jonesによって上手く特性が示されている:“ライターの署名欄が優れたライティングのサービスにエゴを押し込むのと同じように、一般的に、虚栄心(正当な説明を投稿するユーザーに対する目に見える数のリツイートという形)がプロセスをあおるために、信頼性のある出来事の説明が登場する。”

これは、それ自体が適切なソリューションのように思えるが、それは、良くも悪くも、Twitterがジャーナリストがニュースを手に入れてそれをレポートする場所としてAPや他の吟味されたソースに置き換わったという事実を軽視している。そして起こるのが、最初にそこに到達するために口コミで広がる話や先述のような事実確認のために複数のフィードをこっそり追跡しているむやみに批判的なニュースハンターの集まりである。そして、平均的なユーザーがTwitterのデマに最終的に傷つけられることはない(赤っ恥や、坊主は別として)が、ジャーナリストと大きなニュース機関は、間違ったことをレポートする全てのツイートと共に、真実を語る者および信頼のおけるリソースとしての自分の力を失う危険を冒す。

有難いことに、ますます多くのユーザーがTwitterをニュースのパイプとして理解するようになっているため、それが発展する時にはその問題に取り組んでいるスタートアップやブログがある。Storifyは、そのスマートなコメントシステムのおかげで、賢い審査プロセスを作り、レポーターをブロードキャスターというよりも観察者としてもっと安全な場所へと移し、レポーターが全ての情報を追跡してそれが進展する時に実際に話を追いかけるのをシンプルにする。有料サービスのStoryfulは、ジャーナリストにTwitter上の出来事をキュレートする手段を提供するだけでなく、速報に一番良いアングルを与えるために動画や写真を組み込むニュースワイヤーも提供する。

もう一つの興味深いコンセプトは、まだベータ版にもなっていない製品、Vocativeによってもたらされる。それは、自主的に市民ジャーナリストを信用して、どのユーザーが最も真実を伝える傾向があるかを視覚化する簡単なツールを各社に提供しようとするものだ。情報はめったに適切な(ある場合)引用を与えられることがないため、このタイプのソーシングが、Twitterにより良いニュースシステムをもたらすには不可欠だ。同時に、Is Twitter Wrong?のようなデマを暴くブログが、どこに本物の真実があるかをユーザーに知らせる手助けをするためにそこそこの一時しのぎ策を提供する。

しかし、これは単にTwitterのためのより良い審査プロセスにおける最初のステップにすぎない。また、ニュース生成や報道の賢いツールとしてついにそれの基礎を教え込むステップかもしれない。しかしながら、このプラットフォーム自体はこの転換に対する責任はないということに気が付くことが大切だ。それは、その製品に関与するユーザーによって形作られるべきなのだ(明らかに、すでにそうなっている)―適正手続と十分な疑念を必要とする大きな力だ。

何はさておき、Twitterはあなたが作るものであり、何が本当で何がそうでないかの境界線がないため、素早くニュースを報道したいジャーナリストにとっては危険な場所になり得る。Bill Nyeの喪に服し始めたり、火星の写真としてスター・ウォーズのスクリーンショットをつかませるよりも酷い被害を出さないように、最初からみんながこの限界を認識することが大切だ。

画像クレジット: Jeff J Mitchell/Getty Images, Handout/Getty Images

この記事は、The Next Webに掲載された「Twitter: the future of journalism, or only the bad kind?」を翻訳した内容です。

私もモーガン・フリーマンが死んだ噂(繰り返しますがガセネタ)をツイッターで発見した時は驚きましたが、、、記事では様々な考察が述べられていますが、個人的にはここまでツイッターがプラットフォーム化すると、情報の真偽性を検証するプロセスやアルゴリズムは導入しにくいのが正直な所かなと感じますし、記事にもありますが、真偽の検討時間を犠牲にしてでもツイッターの良さである速報性を重視したいなと思います。

短期的には検索結果やWikipediaよりは、ツイッター上の情報に対する疑いの気持ちをユーザーが持ってくれることを願うばかりですが、少し紹介されている外部ツールも含めてツイッターのツイッターグラフ解析能力が上がってこれば、ツイートされた内容に対してリアルタイムで信頼度や検証レベルが表示されるような機能もいつか登場してくるのかもしれません。

このツイッター、ネガティブな要素もありつつも全体的にはポジティブな面の方がジャーナリズムにとっても多いと個人的には思いますが、さて皆さんはどう思われるでしょうか?
– SEO Japan [G+]

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