一部では、菅内閣のピンチだ、などと騒いでおられる方もおられるようだが、大方の予想を裏切って、全国一斉に年末年始のGo To トラベルの停止に踏み切ったのは、さすがと言うべきだろう。
緊急事態宣言の発出ほどのインパクトはないが、それでも年末年始の人の移動はパッタリと停まることが期待出来る。
二階派の一部から、勝手に決めやがって、などと不満の声が上がっている、というのもいい。
名古屋市長の河村さんもかなり不満を言い立てているようだから、菅さんが二階幹事長やあちらこちらにいると思われる口うるさい人たちの反発を覚悟で、あえて全国一律のGo To トラベルの一時停止に踏み切った、という印象が残るだろう。
二階さん本人が実際に菅さんの方針変更に文句を言っているのかどうかは分からないが、ここは二階さんがヒール役を引き受けるのがいい。
東京都知事の小池さんの要望を容れたのかどうかは分からないが、1月11日までの一時停止に踏み切ったのもいい。
菅さんがすべて自分自身の判断で決めた、と言い切っているのもいい。
あれこれ文句を言う人たちがあちらこちらにいるだろうが、菅さんがすべての責任は自分が負う、くらいの気合を示しているのがいい。
色々な報道から、てっきり今月の16日から25日まで、東京23区と名古屋だけを一時停止の対象地区に追加指定するのだろう、などと思っていた大方の人の予想を覆したところが実にいい。
これも、大方の国民の意識を転換するためのショック療法の一つである。
新聞各紙の朝刊一面に大見出しで載るに相応しいニュースであった。
潮目が変わった、などと騒いでおられる方もおられるが、菅さんの果断さ、強さが際立った、という一面があるから、結局は菅内閣の支持率は若干上向くのではないかしら。
少なくとも、来年1月の衆議院解散・総選挙はない。