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- 2020年12月15日 07:03
今更ですがPCRの考え方
いや年末年始GoToすべて中止ですか。過剰な対応になるのは仕方ないと思いますが、正直なんか下手ですね。
今回は今更のPCRの話です。それこそ感染対策優秀国のあのPCR大国韓国も感染拡大しています。陰性患者から拡がった神奈川や北海道の院内感染例含めてPCRについてもう一度まとめてみます。
それでも4−5月と同じことを言い続けているTV番組を信じてはいけません。陰謀論を唱える変な人たちを信じてはいけません。
ファクターXも少し混沌としています。重症化率、そこからの治療反応率の違いはあるかなと今でも思ってはいます。
今回は今更のPCRの話です。それこそ感染対策優秀国のあのPCR大国韓国も感染拡大しています。陰性患者から拡がった神奈川や北海道の院内感染例含めてPCRについてもう一度まとめてみます。
1 PCR陽性は感染していることの証明?
PCR陽性は遺伝子が存在していることを担保するだけで、ウイルス、またはウイルス遺伝子がその採取部位に存在したことを表すだけのものです。下水中やさまざまな物質の汚染を調べる方法にも使われていることより、感染という事象がなくてもPCR陽性は起きうるのです。それこそPCR陽性者が他人に感染させる能力を持っているかどうかは正直不明です。2 日本の検査のCt値が高いのは陰謀?
感染性を表す検査(ウイルス培養)が実際の感染性を正確に評価していることは実はわかっていません。おそらくそうであろうということですが、この曖昧な結果を持ってCt値が40回は感染性がないというのは実は少し無理があります。PCR陰性の無症状から感染させた人がいるわけですから、40回でやっと検知された人から症状が出現することや感染させることは当然起こり得ます。どの検査にも例外がありますし、どのタイミングで採取したかどうかはとても大切になります。以前の感染研の報告です。3 PCR法は感染のRNAウイルス検査に使ってはいけないという開発者の言葉
既に臨床現場においてHIV、HCVの検査に使われています。PCR検査を病原体検知に用いることに、上記の問題点はありますが、限界をわかった上で活用され使ってはいけないという物ではありません。キャリー・マリス博士の時代からPCR法はプローブ活用、リアルタイム法含めて進歩しています。O博士はその進歩についていけてないだけです。4 PCR検査だけやっても感染は止められない
あくまで陽性者の隔離が絶対必要です。そう検査だけでは感染は終息しません。そして陰性でも感染させる事例があることは上記の通りです。どうしても検査に限界があるのは臨床医、研究者なら当たり前のことです。それでも4−5月と同じことを言い続けているTV番組を信じてはいけません。陰謀論を唱える変な人たちを信じてはいけません。
ファクターXも少し混沌としています。重症化率、そこからの治療反応率の違いはあるかなと今でも思ってはいます。