
[ローマ 11日 ロイター] - イタリア中央銀行は、11日に発表した予測で、来年の同国国内総生産(GDP)伸び率予想を4.8%から3.5%に下方修正した。また、今年末の経済は新型コロナウイルス感染第2波で弱い状況になるとの予想を示した。
中銀は、「今四半期のGDPは減少、21年初めは引き続き弱く、来年半ばに顕著に強くなると予想される」とした。
また、来年の景気回復は「公衆衛生状況の改善度と景気対策の効果次第」とした。
中銀は今年のGDP伸び率予想を7月のマイナス9.5%から
マイナス9%に上方修正。第3・四半期に「特に好ましい傾向が見られた」ことを背景に挙げた。
さらに、財政政策と「次世代EU」プログラムに基づく欧州連合(EU)資金の活用により、2021─23年のGDP伸び率は2.5%ポイント前後押し上げられる可能性があると付け加えた。