[ヨハネスブルク 11日 ロイター] - 英鉱業大手、アングロ・アメリカンのカティファニ最高経営責任者(CEO)は11日、2023年半ばまでに南アフリカとコロンビアの一般炭事業を売却し、撤退する方針を明らかにした。
南アの一般炭資産売却は、事業分割とヨハネスブルク証券取引所への上場という形になる公算が最も大きいと述べた。
アングロ・アメリカンは白金、銅、ダイヤモンド、鉄鉱石、燃料炭、原料炭を生産。二酸化炭素(CO2)排出量をめぐり鉱業各社に対する監視の目が強まっており、同社はクリーンエネルギーにシフトする姿勢を示した。
カティファニ氏は、コロンビアのセレホン炭鉱からは1年半─2年以内に、南アの一般炭事業からは2年半内にそれぞれ撤退する計画だと述べた。
また、同社の21年の鉱物部門全体の生産は前年比14%増、単位コストは3%減との見通しを示した。設備投資は、20年からずれ込む分と新規案件で57億─62億ドルを見込む。
銅生産については、23年に89万─100万トンと予想。22年の見通しは従来の70万─81万トンから68万─79万トンに下方修正した。