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  • 2020年12月13日 13:42 (配信日時 12月13日 11:25)

秋吉 健のArcaic Singularity:活況の裏に漂う暗い影。コロナ禍でスマホゲーム市場はどう変わり、これからどうなるのか。2020年を振り返る【コラム】

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2020年のスマホゲームについて振り返ってみた!

みなさんは今年、スマートフォン(スマホ)ゲームを遊ぶ機会が増えたのではないでしょうか。 新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の問題(以下、コロナ禍)が発生してから私たちの仕事や生活はその根本から変わってしまい、テレワークやオンライン授業の導入によって自宅で過ごす時間が増えました。

それによって得られたものは「暇な時間」です。通勤通学やその支度に使う時間が削減され、時間配分も自分の自由が効くようになり、その余った時間を趣味や娯楽に利用できるようになったのです。災い転じて福となす……とまでは言えませんが、見方によっては良い流れとも言えます。

そのような背景から、2020年はスマホゲームが最も手軽でちょうど良い暇つぶしとして大きく需要が伸びました(もちろん家庭用ゲームの需要も大きく成長しました)。しかしながら、その需要増の裏側や現在のスマホ事情を見てみると、手放しに喜べる内容ではないことが見えてきます。

スマホゲームの「今」はどうなっていて、何が問題なのでしょうか。また、2021年以降のスマホゲーム市場はどのようになっていくのでしょうか。感性の原点からテクノロジーの特異点を俯瞰する連載コラム「Arcaic Singularity」。今回はスマホゲームの現在と近い未来について考察します。

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みなさんはどんなスマホゲームを遊びましたか?

■モバイルマーケットごとの色が出た2020年

はじめに、世界のスマホゲーム市場を見ていきましょう。

米国のモバイルアプリ調査会社「Sensor Tower」が2020年7月に公開したデータによると、世界における2020年上半期のモバイルゲームの売上高は366億ドル(約3兆8,000億円)にも達し、前年同期比で21.2%増と大きく伸びました。

内訳を見てみると、AppleのApp Storeは22億ドル(約2兆3,000億円)で前年同期比22.7%増、GoogleのGoogle Playで144億ドル(約1兆5,000億円)で前年同期比19.0%増となっており、モバイルマーケットの大きさやユーザー層、地域などに限らず平均的に利用増となっていることが分かります。

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日本でもおなじみのゲームがずらりと並ぶ

ただし、ゲームに限らないアプリ全体でのダウンロード数や売上では、モバイルマーケットによる明らかな差異が見られます。

アプリのダウンロード数ではApp Storeが183億回で前年同期比22.8%増、Google Playが532億回で前年同期比27.3%増となっており、Google Playのほうが約2.9倍も多いことが分かります。

ダウンロード数の比率からAndroidのユーザーが非常に多くのアプリをダウンロードしたように思われがちですが、世界でのOSごとの市場規模を考えると、どちらのモバイルマーケットでも利用数には大きな差はないと考えられます。

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グラフでは縦軸がドル表記だが、実際はダウンロード回数だと思われる

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