
[パリ 11日 ロイター] - 製薬大手の仏サノフィと英グラクソ・スミスクライン(GSK)は、開発中の新型コロナウイルスワクチンについて、臨床試験(治験)の結果、より高齢の被験者の免疫反応が不十分だったことを明らかにした。実用化は来年後半にずれ込む見通しだとしている。
サノフィによると、第1/2相試験で「18─49歳の成人については、新型コロナから回復した患者と同様の免疫反応が示されたが、より高齢の人では免疫反応が弱かった」という。
第3相試験を今月開始する予定だったが、当面見合わせ、その代わりに第2b相試験を来年2月に行うとしている。
サノフィは「(第2b相試験で)前向きなデータが得られれば、2021年第2・四半期にグローバルな第3相試験を開始できる。この試験でも結果が良好ならば、2021年下半期に規制当局に申請する。よって、ワクチンの実用化は、これまで見込んでいた2021年半ばから、2021年第4・四半期に遅れることになる」と説明した。
0910GMT(日本時間午後6時10分)現在、サノフィ株は2.8%下落。GSKは0.2%高で推移している。
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