
[10日 ロイター] - 米バイオ医薬品大手モデルナは10日、開発中の新型コロナウイルスワクチンについて、12歳から18歳未満の青少年を対象にした中期─後期臨床試験(治験)を米国で開始したと発表した。来年度の学期開始前のデータ収集を目指す。
治験には3000人が参加し、厚生省の生物医学先端研究開発局(BARDA)と共同で実施。ワクチン「mRNA─1273」を28日間空けて2回接種し、青少年に対する安全性と効果性を確かめる。
モデルナのバンセル最高経営責任者(CEO)は「21年度の学期開始に間に合うよう、同年春までにmRNA─1273の青少年に対する接種を裏付けるデータを収集する」と述べた。
米ファイザーも最年少で12歳の青少年に対するコロナワクチンの治験を進めている。
モデルナのワクチンは成人を対象とした後期治験で94.1%の予防効果を確認。同社は11月30日、成人向けのワクチン緊急使用許可を米食品医薬品局(FDA)に申請した。FDAは今月17日に承認の可否を討議する。