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「桜を見る会」問題で、実弟・岸信夫による“安倍家切り”が始まった!


安倍晋三前首相の実弟、岸信夫防衛相

「政治家であれば当然、自分の行動には責任を持たないといけない。そのことを有権者の皆さんに説明する責任は、もちろんある」

 2013年~2019年に東京都内で行われた「桜を見る会」前夜祭の費用を、安倍晋三前首相(66)の事務所が5年間で約900万円を補填していたとされる問題について、岸信夫防衛相(61)は12月7日夜に出演した『報道ライブ インサイドOUT 』(BS11)で、そう述べた。

 岸信夫氏は、安倍氏の実弟だ。生後まもなく、母・洋子さんの実家である岸家に、信和・仲子夫婦の養子として迎えられた。苗字は違えど、肉親である岸氏から、安倍氏の説明責任を追及する声が出たというわけだ。

「これは、安倍前首相と距離を取るために、あえて発言した “観測気球” でしょう」と分析するのは、政治ジャーナリストの角谷浩一氏だ。

「安倍氏のスキャンダルには、森友学園問題では奥さんの昭恵夫人が、今回の前夜祭の問題には秘書がというように、すべて身内が絡んでいます。

 いままでは、それを政治力と権力で抑え込み、安倍氏自身には累が及ばないようにしてきました。ところが、世論調査で『安倍氏を国会招致すべき』が60%を超えるなど、『知らなかったから責任がない』という法律論では逃げられない段階に来ています。

 岸氏は、実弟であり、現職閣僚でもあるという微妙な立場です。前夜祭の問題に対して、あいまいな発言をすれば、岸氏にも批判が波及しかねない、という危惧からの発言でしょう」(角谷氏)

 ある自民党関係者も、「今後、安倍氏の立場は不安定なものになる」と語る。

「今回、安倍後援会の代表だった『公設秘書』は略式起訴されるでしょうが、“安倍氏逮捕” というところまでは、辿り着かないでしょう。

『前夜祭の費用を補填したのは、あくまで公設第1秘書の判断で、安倍氏本人は補填されていたことすら知らなかった……』という “ストーリー” に落ち着くと見られます。安倍さん本人も、余裕しゃくしゃくの様子です。

 一方で菅首相は、安倍さんの影響力を削ごうとしています。もう首相でもない安倍さんが11月に解散について言及したことと、『ポスト菅』として安倍さんの再々登板が取り沙汰されることについて、菅首相はかなり頭に来ているようですからね。安倍さんを国会招致する動きの背後には、菅首相がいると言われています。

 また、安倍さんの公設第1秘書は、これで事務所を辞めざるをえないでしょう。実際、安倍氏の地元では、かなり批判の声が出ています。しかしあの秘書は、地元を取り仕切っていた存在でもあり、退職されるとかなりの痛手です。安倍氏の次の選挙は、厳しいものになるでしょう」(自民党関係者)

 さらに角谷氏は、「岸氏の発言には、火の粉を落とす以上に、一族の未来を考えた深い意味も込められている」と話す。

 「そもそも、岸氏が安倍家から養子に出たのは、子どもがいなかった岸家の名前を残すためです。現在は、信夫氏が入閣したことで、長男の信千代氏が10月末でフジテレビを退社し、大臣秘書官となっていますが、岸家は信千代氏が後を継ぐことで話が進んでいます。それほど、岸家にとって後継者の問題は重要なんです。

 代替わりの方法とタイミングを見極めるという、大切な今の時期に、安倍家の問題が岸家に悪影響を与えてはいけません。一族として、安倍家と岸家が共倒れすることは許されない。最悪の事態に備え、『岸家だけでも守らなければ』という思いがあるのでしょう」(角谷氏)

 華麗なる名門一族の、防衛本能が見え隠れする――。

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