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実質500万円台? トヨタが燃料電池自動車「ミライ」の新型を発売

トヨタ自動車は燃料電池自動車(FCV)の「ミライ」(MIRAI)をフルモデルチェンジして発売した。価格は710万円~805万円となっているが、減税と補助金で計140万円程度の値引きが受けられるので、実質的には500万円台のスタートとなるようだ。

トヨタが燃料電池自動車「ミライ」をフルモデルチェンジ

○FCV普及なるか? 「ミライ」がイメチェン

FCVとは燃料電池で水素と酸素を反応させて電気を作り出し、モーターを回して走る自動車のこと。エンジンを載せたクルマであればガソリンを給油し、電気自動車(EV)であれば電気を充電するが、FCVは水素を充填して使う。2014年に発売となった初代ミライは、水素フル充填状態で航続可能距離が約650キロとされていたが、新型は850キロ(WLTCモード)に伸びている。初代の価格は740万円強で、累計販売台数はグローバルで1.1万台ほどだったそうだ。

量産FCVとして世界に先駆けて登場した初代「ミライ」

今回のフルモデルチェンジでミライはイメージチェンジを図った。プラットフォームはレクサス「LS」などと同じ後輪駆動(FR)用の「GA-L」を採用。近未来的だったデザインは方向性を変え、FRの高級セダンとしては古典的ともいえるロングノーズ、ショートデッキ、ワイド&ローな姿になった。

新型「ミライ」のスタイリングにあたりトヨタは、「環境車だからではなく、スタイリングで選ばれるクルマ」を目指したという

燃料電池まわりも刷新した。小型化して出力を高めたFCスタックはフード下に配置。モーターと駆動用バッテリーはリアに配置するFRパッケージだ。水素タンクを含めたFCシステムの最適配置により、クルマの重量配分は前後50:50を実現している。

安全装備としては、トヨタ最新の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を採用。交差点右折時に直進してくる対向車や右左折時に前方から来る歩行者を検知し、衝突回避と被害軽減を支援する機能などを搭載している。2021年には、ドライバー監視のもと、クルマが車線・車間維持、分岐、レーンチェンジ、追い越しなどを行う「Advanced Drive」という機能を搭載するモデルを発売する予定だ。

新型「ミライ」は給電機能も充実。水素を充填しておけば、クルマから電気を取り出して電化製品が使える。別売りの外部給電器を用意しておけば住宅に電力を供給することが可能。非常時には蓄電池として使える

新型ミライには標準グレードの「G」と上級グレードの「Z」があり、各グレードに後席の居住性を高めた「エグゼクティブパッケージ」を用意する。「G」には自動駐車機能「Advanced Park」などを装備した「Aパッケージ」も設定。全5種類のグレード展開で、価格は710万円~805万円だ。

ここに、「エコカー減税」「環境性能割」「グリーン化特例」「CEV補助金」が適用となる。減税と補助金を合わせた金額はグレードにより異なるが、大体140万円前後といったところ。なので、「G」であれば実質500万円台から買えるということになりそうだ。地域によっては上記以外に独自の補助金を受け取れる場合もあるという。

ボディサイズは全長4,975mm、全幅1,885mm、全高1,470mm。モーターは最高出力182馬力、最大トルク300Nmだ

※本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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