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賑やかな永田町

永田町は解散風が急に吹き始めた。マスコミでは、野田首相周辺は今国会での解散の腹を固めたが、民主党常任幹事会や大臣経験者らは早期解散に反対といった記事が目立つ。

他方、解散が近いと睨んで第三極の動きも急だ。11月13日に石原慎太郎前東京都知事は太陽の党を結党したが、何を政策として訴えるのかはよく分からないままとにかく「小異を捨てて大同につく」が中心のようだ。いささか混沌としてきた永田町界隈ではある。

私自身は、確かに今すぐ解散したら民主党にとっては極めて厳しい結果を迎えることになると感じているが、それでは先延ばししたら良くなるという保証はない。かえって先延ばしをすることを鮮明にすれば、国会議員は自分の議席にいつまでもしがみついているのか、国の大きな政治の役割よりは自分の議席のほうが大事なのか、といった印象を与えかねないと思っている。

「近いうちに信を問う」という発言を繰り返し、嘘はつかないとも述べている野田総理であるし、何と言っても解散は総理の専権事項だから、あまり解散の時期について国会議員があれこれ発言をして右往左往するのは一寸見苦しい感じがする。 

いずれは総選挙を迎えることは間違いないのだから、ここは解散の時期云々するよりも何を争点にして闘うかを中心にアピールした方が良いのではないか。

その意味では、野田首相周辺ではTPP交渉参加を表明してこれを争点にしたいとの考えもあるようだが、これを争点にすることには反対だ。この点、私はTPP反対だから争点にするのが反対という意味もあるし、また正直言って国民の間にTPPの理解が浸透しているとも思えない。TPPって何?参加するのと参加しないのとどう違ってくるの?というのが多くの国民の正直な気持ちではなかろうか。

民主党内にも賛否が分かれ、また自民党内にも賛否両者が混在しているので、争点にはなりにくい。自民党との違いがキチンと出てこれで盛り上がるとも思えない。

それよりもどうやって分厚い中間層をつくるかについて争点にした方が良いのではないか。自民党はどちらかというと資産家、大企業優遇だし、民主党は中間層、低所得者層優遇だ。キチンと中間層、低所得者層優遇策を具体的に打ち出すことだ。これを持ち出して争点化した方がズッと闘いやすいのではないかと思っている。

いずれにせよ、解散風は一旦吹き始めると止まらないのが永田町の常ではないか、そんな雰囲気を感じている。

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