記事

なぜ中国オタクは『かぐや様』にハマった? 2020年の中国で大ウケした“3つの日本アニメ” - 百元 籠羊

1/2

 日本アニメの消費大国でもある中国。新型コロナはそんな中国のオタクシーンにも大きく影を落とした。しかし、その環境下だったからこそ人気を伸ばした日本アニメもある。果たしてその背景には何があったのか。

【写真】この記事の写真を見る(4枚)

 人気ブログ「『日中文化交流』と書いてオタ活動と読む」の著者であり、中国での生活経験を踏まえて現地のオタクシーンを長年リサーチし続けてきた百元籠羊(ひゃくげん・かごひつじ)さんが、コロナの影響下で特にウケた日本アニメとその理由を読み解く。(構成:しげる)

◆◆◆

トップクラスの人気となった『かぐや様は告らせたい?』

 2020年の上半期は、中国も厳しいものでした。中国でオタクをやっている人たちにも生活の制限や不安がありましたし、趣味で接しているオタク系コンテンツから日本の新型コロナの影響を感じて、憂鬱な気分になったという話も聞きます。

 しかし、そんな状況にもかかわらず、中国で大人気となった作品も出現しました。まず、年間を通してトップクラスの人気となったのが『かぐや様は告らせたい?~天才たちの恋愛頭脳戦~』です。『かぐや様』は中国でも第1期の時点でそれなりの人気となっていましたが、第2期が配信された4月のシーズンは他にも中国における大人気作品の続編が配信される予定だったため、現地での注目は突出したものではありませんでした。


『かぐや様は告らせたい?~天才たちの恋愛頭脳戦~』 ©赤坂アカ/集英社・かぐや様は告らせたい製作委員会

 ところが第1期からのファンの熱が持続していたことに加え、4月からの作品が軒並み延期になったことから視聴者が集中。内容に関しても、中国の感覚でも楽しめるコメディだったことが、緊張した空気の中でよい方向に作用したという見方もあります。

 同じように新型コロナの影響下で大人気となったのが『ID:INVADED イド:インヴェイデッド』です。この作品は中国ではほぼノーマークだったそうで、配信開始後に人気が伸びました。中国ではストーリー性の強い作品が好まれますが『ID:INVADED』は視聴者にとって適度な引きとストーリーの起伏があり、外出制限で暇を持て余している中、作品に関する考察や討論が盛り上がったそうです。

 また、近年の中国におけるSFブームの熱がまだ残っていたことがプラスに働いたという話もあります。深層心理の世界で推理をするというSF的な設定を背景に、エピソードごとにまったく異なる世界でその世界ごとのロジックやルールも含めて推理が展開されるストーリーに、引き込まれる人が続出したそうです。

あわせて読みたい

「中国」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    菅首相発言に漂う日本崩壊の気配

    メディアゴン

  2. 2

    渡邉美樹氏 外食産業は崩壊危機

    わたなべ美樹

  3. 3

    電車止めない政府 危機感の甘さ

    諌山裕

  4. 4

    印象論で政権批判 NEWS23に苦言

    和田政宗

  5. 5

    青学・原監督の改革を学連は黙殺

    文春オンライン

  6. 6

    なぜ日本経済は低成長に喘ぐのか

    澤上篤人

  7. 7

    母親が米議会乱入「地に堕ちた」

    Rolling Stone Japan

  8. 8

    大戸屋TOBは企業「乗っ取り」か

    大関暁夫

  9. 9

    尾身会長が求めるリーダーの姿勢

    BLOGOS しらべる部

  10. 10

    諸行無常なオタ活に感じる輝き

    シロクマ(はてなid;p_shirokuma)

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。