[北京/上海 8日 ロイター] - 中国汽車工業協会(CAAM)の幹部は8日、自動車用半導体の不足が来年第1・四半期から一部の中国企業の自動車生産に影響し始める可能性を指摘した。
自動車生産は半導体への依存が高まっているが、これらの多くは欧州で生産されている。
しかしドイツの部品メーカーのコンチネンタル、ボッシュ、フォルクスワーゲン(VW)は先週、世界的な半導体部品の不足が中国での生産に影響する可能性があると懸念を示した。
CAAM幹部の李少華氏は、公式刊行の「オートレビュー」で、一部企業の生産が2021年第1・四半期に「比較的大きな影響」を受ける見込みを示した。
ただ、業界の年間生産に大きな影響を与えるとは考えていないという。
同氏によると、半導体生産に対する世界的な投資不足、エレクトロニクス製品用の需要増、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた欧州と東南アジアでの生産減少が供給不足の原因となっている。