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年賀状「送りつけてくるのはもはや暴力」否定派・肯定派の言い分

「めんどうくさくなって、5年前に年賀状を出すのをいっさい止めました。それまで仕事関係者を中心に100枚前後の年賀状を送って、同じくらいの枚数をもらっていましたが、特に知らせることもなく一方的に出すのを止めちゃいました。止めた翌年には届く枚数は半数程度になって、今年(2020年)にはついに10枚ほどになりましたけど、今のところ、それで何かを言われたり、不都合がおきたりしたことはありませんね」

そう語るのは都内の銀行に勤める40代女性だ。毎年12月になると多くの人の頭を悩ませるのが年賀状の存在だ。年賀状のやり取りを負担に思っている人は多い。

株式会社パイロットコーポレーションは毎年『ビジネスマン・OLの年賀状に関するアンケート調査』を行っている。首都圏の20代〜60代のビジネスパーソンを対象にしたこのアンケート調査によると、2020年に「年賀状が無くてもいい」と答えた人は30.5%。2017年が22.5%だったことからもわかるように、年賀状に必要性を感じていない人は年々増えているのだ。

年賀状を止めたいと思いつつ、送っている人も多いというが、そんな人の声を聞いてみると……。

「自分は送ってこなくてもまったく気にはならないんですが……。毎年送っている相手に送るのを止めてしまうと、『なんでこないんだろう。何か嫌われることをしたのかな』とか思われるんじゃないかと思って」(30代専業主婦)

「年賀状のやり取りからフェードアウトしようと思って、送ってくる人だけに返すようにしたんですよ。でも、どうやら前年にきた年賀状をみて半ば自動的に送っている人も多いみたいで、どうしてもフェードアウトできない。ある意味“イタチごっこ”が続いているみたいですね。向こうが止めてくれればいいんですが、自分から止めてしまうのは気が引けます」(30代男性会社員)

送ることだけではなく、年賀状が届くこと自体に重荷を感じている人も。

「正直、年賀状なんて文化はなくなってほしい。私は独身の実家暮らしで、毎年、実家に届いた年賀状を母が家族に仕分けるというのが恒例だったんですが……友人たちから結婚式の写真や新生児の写真がプリントされる年賀状が届くと、母は仕分けながら『○○さんよかったねえ』とか『○○くんとこ女の子らしいよ』と言うんです。40歳をこえたあたりからそれが嫌味に聞こえるようになって。うっとうしいので、正月三が日は早起きして郵便ポストから年賀状を回収して自分で仕分けるようになりました。自分の幸せな姿を、人の家に一方的に送りつけてくるなんて、もはや暴力ですよ」(40代女性自営業)

この季節になると、ツイッター上でこんな声が出るのは、もはや風物詩と化している。

《そろそろマジで年賀状やめたい》

《出すのやめよう。って思って結局ギリギリでやっぱり出すってことがここ数年続いてる。本心は、やめたい》

だが、冒頭の女性のように、年賀状のやり取りを実際に止めてしまった人から、不都合があったというような声はほとんど聞こえてこない。出すのを止めたという建設会社に勤める30代男性はこう語る。

「出すのを止めた年に、毎年やり取りをしていた会社の後輩から『喪中でしたっけ?』と言われたことはあります。向こうはくれてたので、心配になったみたい。正直に『もう出すのを止めた』と言ったところ、後輩も止めたいと考えていたらしく、喜ばれました。本当はみんな止めちゃいたいけど、相手が送ってくるから止められないという悪循環になっているんじゃないでしょうか」

一方、年賀状のこんなメリットを証言する人も。

「わざわざ連絡を取るほどではないけど、完全に関係を断ってはしまいたくはない程度の友人、たとえば小学校や中学校のクラスメイトの近況を知る唯一の機会です。同窓会とかで何年かぶりに再会したときも、年賀状のやり取りをしていれば会話のとっかかりになりますし、年に一度のことですから、まあいいかと」(40代女性会社員)

「父が突然亡くなったとき、交友関係を知るのに役立ちました。遺された年賀状がなければ、連絡先がわからず、葬儀に呼べなかった人も多かったと思います」(40代専業主婦)

仕事の大切なツールにしている人もいた。保険会社に勤める40代男性はこう語る。

「私は一度でも名刺交換した相手にはできるだけ年賀状を送るようにしています。その際、できるだけ親しみやすいように、旅行先で撮った写真やその年の干支の動物の写真を印刷するようにしています。一度会ったきりの人から電話がかかってきても警戒しますよね。でも、少なくとも年賀状のやり取りをしている相手であれば、話を聞こうという気くらいにはなってくれる。私は無くなったら困りますよ」

あなたは年賀状を出す、出さない?

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