
不倫報道で芸能活動を休止していたアンジャッシュの渡部建(48才)が12月5日、都内で記者会見を開いた。300人ものマスコミが集まる中、中央に渡部が立ち、その周囲から多くの記者たちがマイクを向け質問を浴びせる“囲み取材”のスタイルで行われた。
不倫報道の内容、大晦日に日本テレビ系で放送される『笑ってはいけない』シリーズでの収録についてなど、鋭く質問をする記者たち。一方、渡部はうまく答えられないことも多く、まさにサンドバッグ状態。責められすぎだと、同情の声も聞こえてきた。
渡部としては、今回の会見をきっかけに芸能活動の再開を画策していたようだが、実際にはそう簡単ではなさそうだ。
「今回の記者会見で“同情”が得られたのは事実ですが、だからといって世間を納得させられるような発言が出てきたわけではない。“多目的トイレ不倫”という衝撃的な報道を払拭するどころか、その中途半端な態度に“やっぱり生理的に無理”と感じてしまった人も多かったはず。この会見は少なくとも成功したとは言えなかったと思います」(メディア関係者)
名誉挽回とはいかなかった渡部。もしも芸人として復帰するならば、過去のクリーンなイメージを捨て、“不倫イメージ”を受け入れるしかなさそうだ。お笑い事情に詳しいフリーライターの大塚ナギサ氏はこう話す。
「元々渡部さんは“モテ男”のイメージがあり、どちらかというと女性には積極的だったはずです。それが、佐々木希さんと結婚したこともあって、“モテ男”のイメージから、スマートな芸人へと変わっていった。かつての“モテ男”イメージのままなら別の展開もあったのでしょうが、“スマートな芸人”というイメージが強かったがために、不倫報道のダメージも大きかったと言えます。
かつて不倫報道があり、そこから復活した芸人といえば、陣内智則さんがいますが、陣内さんの場合は今でも頻繁に不倫ネタをイジられています。渡部さんが復帰するなら、不倫イジリを避けることはできません。ただ、“多目的トイレ不倫”というのは、単なる不倫よりも圧倒的にイメージが悪く、地上波のバラエティー番組などでは少々イジりづらい部分もある。そこをうまくクリアできないことには、テレビ復帰という形にはなりにくいような気がします。そういった点で、陣内さんよりも復帰へのハードルが高いのは間違いないでしょう」
テレビ局にとっては“リスクが大きい”
今回の記者会見によって、『笑ってはいけない』における収録シーンがお蔵入りになることが7日、スポーツニッポンによって報じられた。さらに、記者会見の後に民放の情報番組に出演するという報道もあったが、そちらも結局実現しなかった。
「会見を開いた結果、世間からの視線がまだまだ厳しいということが明らかになってしまい、テレビ局としても“リスクが大きい”と判断したということだと思います。もちろん、渡部さんを番組に出演させれば、かなりの話題性があるので注目されますが、それ以上にバッシングを受けることも間違いない。そんなリスクを負ってまで渡部さんを出演させるという番組は、なかなかないでしょう」(前出・メディア関係者)
渡部の不倫が『週刊文春』で報じられたのは6月10日のこと。その前日となる9日には、渡部がテレビ局に対し、番組出演の自粛を申し入れたと報じられていた。つまり渡部は、報道が出る前に先手を打って活動を休止したのだ。
「実はこれがあまりよくなかったのではないかという声も聞こえてきますね。スキャンダルを隠して番組に出演するのも問題ありですが、スキャンダルを理由に出演自粛を申し入れるというのは、ある意味“現場放棄”に近いものと言える。不倫報道そのものを止めることはできなかったとしても、渡部さんはもっとしっかり番組サイドと話し合いをしたうえで、活動を自粛するか否か、早期に会見を開くか否かを決めるべきだったのではないか、という意見も多い。番組サイドとしては“現場放棄”をしたタレントに再度オファーを出そうとはしないはずです。番組スタッフに対する印象もあまりよくなかったのではないかと推測できます」(大塚氏)
会見を開いたものの事態が好転したとは言いにくい渡部。復帰への道のりは、まだまだ長そうだ。