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医療イノベーション、省庁の垣根を越え画期的な概算要求へ。

今回の内容はロハスメディカル10月20日号に掲載されています

医療現場危機打開・再建国会議員連盟幹事長
民主党政策調査会副会長 鈴木寛
2012年11月14日 MRIC by 医療ガバナンス学会 発行  http://medg.jp

9月初頭、来年度予算の概算要求で「医療イノベーション5か年戦略」関連施策を初めとする特別重点枠に、1000億円超を要望することが示されました。引 き続き「革新的な医薬品・医療機器の開発・実用化」を目指し、医薬品関連に500億円近く、適切な医療・介護サービスの創出には270億円、医療機器と再 生医療にはそれぞれ120億円超を充て、個別化医療や医療の国際化等も推進していく計画です。

医薬品の開発では、国主導の創薬支援ネットワーク構築が要。先を行くメガファーマに打って出る覚悟です。一方の医療機器では、輸入超過を解消し、輸出増を 目指します。同じく再生医療でも、ヒトips細胞を用いた各疾患のモデル細胞で、世界トップクラスのシェアを取ることも視野に入れていきます。

医療の国際化では、大学病院が積極的役割を果たすべきです。海外の基幹病院で活躍する人材を育て、技術展開し、低コストの日本型病院システムを現地で根付かせるのです。

なお、国立大学病院に関しては別途、大学改革推進等補助金や国立大学法人運営費交付金から、超高齢社会への対応や臨床研究の強化を図るべく予算を要望します。

今回の医療イノベーション分野に関する来年度概算要求が画期的だったのは、我が国の予算編成史上初めて、省庁の垣根を越えて作成されたことです。従来は各 省庁がばらばらに作成・提出したものを束ね合わせていたため、お互いのメンツもあり、重複をそぎ落とすことさえ一苦労でした。それが今回は、五か年戦略に 沿って各省庁が手の内を明かしつつ有機的に連携し、短・中・長期的な見通しを共有したことで、重複や穴のない予算作成をわずか2週間で実現したのです。

これはひとえに、5か年戦略の下に設けた医療イノベーション推進室が、リーダーシップを発揮した成果と言えます。室長が大学関係者であることも功を奏しま した。医師であれば自分のプロジェクトへの思い入れが断ち切れないことでしょうし、役人であれば門外漢だからと遠慮して、従来どおり各省庁の案を束ねただ けになっていたでしょう。

国会でも今後3~4ヶ月間かけて議論を重ね、これらの予算を通していく所存です。

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