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夫婦別姓は「反日」!? 夫婦別姓についての考え方 選択制だけでは不十分ということ

 夫婦別姓について国民の理解が深まったということで、選択制の是非が政治日程の上っています。
 しかし、やっぱりというか、自民党のゴリゴリの右翼議員たちから反対の大合唱だったみたいです。
反対派「世論誘導だ」 夫婦別姓の表現案、自民内に異論」(2020年12月4日)

「前少子化担当相の衛藤晟一・参院議員も会合後、記者団に「最初から(導入)ありきで議論を一気に進めてやろうという感じがする」と指摘した。
 賛成の立場の議員は「反対の人の声が大きくて、全然議論にならない」と漏らした。」

内閣府の第5次男女共同参画基本計画案の問題点 夫婦別氏を議論もなく推進しようとする異常さ」(赤池まさあき参議院議員自民党)
 とにかく発想が古い。この赤池議員のブログからですが、こんな感じです。
「我が国は、明治時代以来今日まで、同氏家族を法律で保護し、そして、予算や税制等で支援して、国民の安心や幸福に繋げ、国家・社会を安定させてきました。」

「夫婦別氏問題は、民主党政権下で反日法案の一つとして、推進された経緯があり、当時野党自民党は、夫婦別氏反対を公約として、選挙を勝ち取り、今日まできています。」
 「明治」を持ち出しても、今や(私は元号は好きではありませんが)、「令和」ですよ。
 しかも、夫婦別姓は「反日」だそうです。
 自民党は、明治の生き残りのような人たちなんでしょうか。
 そんな発想の延長線上に家制度があります。

 自民党憲法改正草案第24条をみてみるとよくわかります。
1 家族は、社会の自然かつ基礎的な単位として、尊重される。家族は、互いに助け合わなければならない。
2 婚姻は、両性の合意に基づいて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。
3 家族、扶養、後見、婚姻及び離婚、財産権、相続並びに親族に関するその他の事項に関しては、法律は、個人の尊厳と両性の本質的平等に立脚して、制定されなければならない。
 夫婦別姓になると、この家族の理念がぶっ壊れてしまうと考えているのです。

 特に「家族は、互いに助け合わなければならない。」というのは、実質的には「嫁」に介護をさせようという目論見強調文ですが、「別姓だ!」なんていう主張は、こうした一体性を壊し、家を壊すものとして敵視しています。

 実際には夫の氏となっていることが圧倒的多数という現状の中で、妻を「嫁」として縛り付ける概念として何とか夫婦同姓を死守しようと必死なのです。

氏を同じくするのは日本の伝統? 差別意識の表れ、女性は使い捨ての安い労働力

2020年11月23日撮影

 ところで選択制も導入としては意味がありますが、これでゴールにはなりません。
 選択制を容認する世論の高まりはありますが、それは自分を想定外としている場合も少なくないからです。
 他人が別姓を選択するのは勝手(自由)、でも自分は違うという感じです。

 結局、選択制とは聞こえはいいですが、自由な意思で当事者が選択できるのか、魂の入った選択制が実現できるようになるためには、まだまだ時間が掛かることでしょう。
 そういう観点からは選択制ではなく、同姓を選択できない制度にしてしまうということになるのでしょうが、現時点では、そこまでの社会的合意はなさそうです。
 逆にいえば、そういった合意形成ができていない状態こそが、選択制に魂が入るまでに時間が掛かるということでもあります。

 ところで、保守派を中心に離婚後の共同親権の導入が声高に主張されています。
 その背景にあるのは、別居時の子を連れて出ることの禁止(罰則化)であり、離婚そのものの防止にあります。
Q 共同養育支援法(旧名称:親子断絶防止法)の「連れ去り」禁止の問題点はどこにありますか。

 夫婦別姓に反対することと同じイデオロギーがあります。ご注意ください。

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