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「大人」と「子ども」の基準、あなたはどう考える?…“鬼滅”は観賞に助言や指導が必要な「PG12」指定

 SNSの利用は13歳以上、映画『鬼滅の刃』は“小学生には助言や指導が必要”だとするPG12に指定、投票・婚姻は18歳から、飲酒や喫煙は20歳からなど、社会には「大人」と「子ども」を分かつような様々なルールが存在する。来年には民法が改正され、「成年年齢」は2歳引き下げられた18歳になる。

・【映像】子どもと大人の境界線って何?

 今も7割の高校が校則でメイクを禁止する一方、付録に豪華なネイルセットが付け、メイクを指南する特集を組む小学生向けの雑誌や、メイク動画をアップする小学生YouTuberもいる。都内で行われていた撮影会で、制服を着てフラッシュを浴びる女性は、卒業アルバムの“撮り直し”をしているのだと話す。「めっちゃ厳しい女子高だったので、メイクを全くしてなかった。今はメイクが好きだし、おしゃれも好きなので、今の自分で撮り直しができたらなと思って」。

 現役大学生の折口武史さんは「今はまだ経済的に自立できていないこともあり、ある種、子どものような大人のような、狭間にいる存在だと思っている。思春期を引きずっている大人のよう、な微妙なラインだ。ではどうすれば大人になれるのかと考えた時に、依存するでも孤立するでもなく、程よく頼れるようになることが大人になったということなのかな」と話す。

 教育学が専門の鵜殿篤・東京家政大学准教授は「うちの学生も、高校まではメイク禁止だったのに、アルバイトに行くと“してこい”と言われて、やり方がわからなくて困ったと言っていた。むしろ大人になったからといってメイクをしなくてもいいような世の中になってほしいと言う学生もいる」とした上で、「かつては子どもが作れる身体になる第2次性徴というのがタイミングとして大きかったが、やはり誰かが何かのタイミングで決めたら、それが“大人”の基準になるということであって、ほとんど科学的根拠はない。私の定義では、子どもは失敗をいくらしても大目に見てもらえる存在で、大人はそれを許す側の存在だ。やはり人の失敗を許せるようになったら大人だと思う」とコメント。

 また、「発達心理学では、やはり物事を客観的に見られるようにまでには少し時間がかかると考えられている。『鬼滅の刃』は道徳の授業でも使える内容だと思っているが、PG12に指定されているということについてはそのような観点で考えればいいと思う。また、折口さんのような、子どもでもない大人でもない、そういう時間が本当は大事なのだというのが、ここ100年くらいの研究で分かってきた。この状態を専門用語でモラトリアムと呼ぶが、むしろ満喫するくらいの気持ちでいてほしい」と話していた。(ABEMA/『ABEMA Prime』より)

▶映像:子どもと大人の境界線って何?

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