入院患者の高齢化が目立つ第3波。それゆえいわゆる延命治療を行わず中等症のまま死亡、看取りが重症患者からの死亡の6倍にあたるという放送がなされました。そうあの十三病院の例です。死亡するのは基本高齢者主体。それゆえ病院に運ばれて来る患者に人工呼吸器含む高度医療を行うかどうか難しい患者が多いことが理解できます。(逆にこのような状況だからこそ、今のコロナ救急の現場が持っているという話もあります。)
番組中流れた高齢者施設の施設長のこの言葉に私は愕然としました。
>「病院、保健所等から『延命治療をどうしますか』と突きつけられることを想定していなかった。人生会議の意識のかけらもない言葉です。人工呼吸器をつけるかどうかを家族に確認なんて、病院に入院する時に絶対に決めておくべきこと、いやいつおかしくなるかどうかわからない高齢者が施設に入所した時に決めておくべきことです。延命治療を行うかどうかの判断に絶対的基準がないと言った医師の言葉が身にしみます。
ちなみに延命治療を行うかどうかを選ぶことはどっちを選んでも正しいことですが、エクモの一般的的適応は75歳未満などある程度高齢になればいくら治療しても助かる確率が減ることはどうしようもない医療的に明らかな事実です。
新型コロナ重症者を受け入れている病院に情報なくコロナ患者が普通の救急で来たときの現場の負荷は想像に固くありません。搬送の遅れ 治療開始の遅れなどから今までおこなえてきた医療の施行が困難になること、それが医療者に精神的疲な負担を強いて本当現場は限界に近くなっています。医療者は人間で機械ではないんです。
医療崩壊はしていないという言葉は今は真実でしょう。でもそれは現場で自分のことを犠牲にして頑張っている方たちのおかげでギリギリ保たれているのであって、医療崩壊はしないとみんなが無双をしてしまえば、欧米ほどではないにしろ、医療は逼迫するのは当然です。(それは実際に機能する医療対策を1波の経験を無視してやってこなかった馬鹿な行政の責任でもあります。)
そしてこの医療崩壊危機を回避する一番の手立ては、一人一人が感染しないようにすること。結局マスク、3密回避、手洗い、換気といった個人の対応が一番なのです。
パンデミックは必ず終わるということを信じて動いていきましょう。
ちなみに昨日の重症者数は今までで一番多くなりました。しかし東京のPCR陽性者数は500を切っています。そう対策の効果がまだ出ないはずなのに少なくとも大きく増えていません。そうGoToは正しく行えば関係ないんです。