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NIKEの差別問題動画の意図は?

ナイキが公開した動画「動かしつづける。自分を。未来を。」が物議になっているようだ。
差別問題をテーマとしているので、センシティブな問題ではある。

“差別、いじめ”を描いたナイキのCMに反響 日本で差別を描くことは「日本人を貶める印象操作」なのか / ねとらぼ

ナイキが11月28日に公開した動画「動かしつづける。自分を。未来を。」が、国内外で大きな反響を呼んでいます。ネット上では「信じられないぐらい凄いCMを作った」「今日、NIKE履いてるのが誇らしい」と称賛の声も多くあがる一方、「日本が人種差別社会だと言わんばかり」「下らない反日プロパガンダ広告」など猛反発する声もあがっており、映像が発するメッセージを巡ってさまざまな議論に発展しています。

日経ビジネスの『小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」 ~世間に転がる意味不明 「喧嘩両成敗」にはご用心』では、小田嶋氏が熱弁(熱筆)をふるっていた。
小田嶋氏は差別問題には敏感に反応するようなので、わからないでもないのだが、氏の論点はちょっとずれているようにも思う。

この動画に対するリアクションは、差別問題に共感することなのか、侮辱的だと反発することなのか……という二項対立になっているが、そうではないと思う。

私がこの動画を見て最初に感じたことは……

これ、NIKEのCMだよね?
ACジャパンじゃないよね?
人権団体の広報でもないよね?

作品としては、よくできた動画だと思う。
しかし、これはNIKEという企業のCMであり宣伝としての動画だ。
この動画によって、NIKEは企業イメージをアップする意図があるのだと推察する。そしてそれは、NIKE製品の売り上げに貢献するのだろう。

差別問題をテーマとした動画で、共感した人も多いと思うが、企業の思惑としてはこれが企業の利益になると計算しているわけだ。NIKEはボランティアをしているわけではない。
その企業側の意図が透けて見えるのが姑息だな……と感じてしまった。

動画中に大坂なおみ選手がチラッと出てくる。
小田嶋氏はそれについても触れていたが、なんのことはない、彼女はNIKEとスポンサー契約を結んでいるから出てきて当然なんだ。逆にスポンサー契約をしていなければ、出ることはできなかったはず。そこはビジネスの問題であって、この動画のテーマとはあまり関係ない。

差別問題を取り上げたNIKEだが、その生産は人件費の安いベトナム・中国・インドネシアとなっている。安い労働力で生産して高く売る。企業としては当然のことだろうが、貧富の格差の上にNIKEは成り立っているともいえる。

次の動画では、貧富の格差差別にも切り込んでほしいものだ。

ベトナムの工場でNIKEのシューズを作る女性たちの姿を映し……
「NIKEのシューズは、彼らの貧困のお陰で生産できています」
と、ナレーションする。

そこまでいえるのなら、あっぱれと拍手する。

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