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二階派パー券代金 マルチ企業支払い/関連会社含め計160万円/代表はカジノ証人買収で起訴

(写真)秋元司被告(右から2人目)が参加した2019年の二階派の政治資金パーティー(秋元被告のフェイスブックから)

 自民党二階派の政治団体「志帥(しすい)会」が、消費者庁から取引停止命令を受けた仮想通貨販売のマルチ企業「48(よつば)ホールディングス」(札幌市)と同社の関連会社から2019年にパーティー券の購入代金として計160万円を受け取っていたことが分かりました。業界紙によると、同社には取引停止命令の時点で約3万5千人の会員がいたとされ、被害者から集めた資金が二階派に還流した形です。本紙の取材に志帥会は、返金の意向を明らかにしました。(丹田智之)

返金の意向示す

 二階派を率いる二階俊博氏は、自民党幹事長として菅義偉首相を支えています。19年分の政治資金収支報告書によると、二階派が同年5月9日に東京都内のホテルで開いた政治資金パーティーで同社から80万円を受け取っていました。さらに、同社の関連会社からも80万円を受け取っていました。

 「48ホールディングス」は、15年12月ごろからクローバーコインと称する仮想通貨を販売。勧誘の際に「1カ月半後には10倍に値上がりする」「買わなきゃ損をする」などと虚偽の説明をして会員を集め、17年10月に消費者庁から特定商取引法違反で取引停止命令を受けました。その直前に同社はクローバーコインの販売を終了しています。

 クローバーコインは、新たな会員を勧誘すると報酬が得られる仕組みで、連鎖販売により家族や友人との関係を破壊するなど問題のある取引形態でした。

 消費者庁取引対策課の担当者によると、全国の消費生活センターに寄せられた同社に関する相談は「17年10月までに367件あった」といいます。被害者が同社に返金を求め、これまでに数十件の損害賠償請求訴訟を起こしています。

 志帥会の収支報告書には「48ホールディングス」と関連会社「プレシャスランド」の代表者として淡路明人被告の名前があります。淡路被告は、カジノ汚職事件をめぐって収賄罪で起訴された衆院議員の秋元司被告(自民離党)の証人買収事件に関与しました。

 検察の冒頭陳述によると、淡路被告は贈賄側の被告に渡すための現金を秋元被告と共謀して準備。現金の見返りに法廷で虚偽の証言をするよう持ち掛けたとして組織犯罪処罰法違反の罪に問われています。

 東京地裁で開かれた公判で「間違いありません」と起訴内容を認め、11月2日に結審。検察側は「悪質な犯行だ」として懲役1年2月を求刑しました。

 秋元被告は二階派に所属していました。志帥会の会計責任者は「(パーティー券の販売は)秋元事務所が関係していて、志帥会としては詳細を把握していなかった。できるだけ早い時期に返金させていただく」と述べています。

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