記事
  • ロイター

アングル:中国銀行セクター、第3四半期の減益率縮小で回復の兆し


[2日 ロイター] - 中国の銀行の第3・四半期決算は、減益率が前期よりも縮小した。銀行セクターの株価収益率(PER)は過去5年の最低水準近くで低迷しているが、回復に向かう兆しが見えてきた。

株式時価総額上位24行の第3・四半期の決算を分析したところ、利益は合計で4.8%の減少にとどまった。第2・四半期の減益率は24%だった。

融資の急増と貸倒引当金の減少が利益を支えたことが読み取れる。

ナティクシスのアリシア・ガルシア・ヘレロ首席エコノミストは「中国の銀行は新型コロナウイルスの大流行で大打撃を受けたが、回復の最初の兆しが見えている」とリポートに記した。

ガルシア・エレロ氏によると、第3・四半期は資産の増加率が11%と、昨年の8.1%から加速している。「金融政策の姿勢は2020年6月から慎重化したが、それでも融資は19年よりも速いペースで伸びている」

中国銀行業監督管理委員会(銀監会)のデータによると、商業銀行の貸倒引当金比率は第3・四半期に3.53%と、わずかながら前期を下回った。

華泰証券のアナリスト、シェン・ジュアン氏は、21年は中小企業、民間企業、インフラ部門への政策支援が融資を押し上げ、上場銀行の純利益が7.1%増加すると予想した。

今年は中国の株式市場全体は25%上昇したのに対し、銀行株は約7%下落している。

リフィニティブのデータによると、MSCI中国銀行株指数の1年後の利益予想に基づくPERは11月末時点で4.67倍と、9月の4.4倍をわずかに上回ったものの、過去5年間の最低水準に近い。

ジュアン氏は、当局が資本市場の開放を加速し、中国株への投資流入が増えれば、銀行株のPERは上昇するとみている。

しかしアナリストらによると、銀行セクターは利ざやや資産の質の点でいくつか課題を抱えている。

上海銀行間取引金利は今年上昇したものの、融資の基準金利となるローンプライムレートはほとんど変化していない。金利利ざやが圧縮されている様子だ。

中国の国営企業3社がデフォルト(債務不履行)を起こしたこともクレジット市場を揺さぶっており、銀行が貸倒引当金の積み増しを迫られかねないとの懸念が生じている。

トピックス

ランキング

  1. 1

    音喜多氏が居眠り謝罪 歳費返納

    音喜多 駿(参議院議員 / 東京都選挙区)

  2. 2

    医師が日本のワクチン報道に嘆き

    中村ゆきつぐ

  3. 3

    料金高騰が示す電力自由化の功罪

    WEDGE Infinity

  4. 4

    感染拡大するスウェーデンの日常

    田近昌也

  5. 5

    テレ東が先陣 マスク着用で好評

    BLOGOS しらべる部

  6. 6

    毎日が40億円超減資で中小企業に

    岸慶太

  7. 7

    SEXなく…夫に不倫自白した女性

    PRESIDENT Online

  8. 8

    首相演説を批判 朝日に「何様?」

    鈴木宗男

  9. 9

    慰安婦判決に感じる韓国の価値観

    WEDGE Infinity

  10. 10

    菅首相 イエスマンだらけの失策

    毒蝮三太夫

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。