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香港 周庭氏に禁錮10ヶ月

昨年6月に香港政府の「逃亡犯条例」改正案に抗議する警察本部包囲デモを扇動したとして、無許可集会扇動罪などに問われた周庭、黄之ほう氏など民主活動家3人の公判が、香港の裁判所で、昨日2日開かれ、裁判官は、周氏に禁錮10ヶ月、黄氏に禁錮13ヶ月半の量刑を、それぞれ言い渡しました。

周氏への実刑は初めてで、前科がないのに量刑は特に「厳しい判決」と支援者は述べている、と報じられています。

実刑判決は、中国政府の強硬姿勢の下、6月末の香港国家安全維持法(国安法)施行で強まる民主派締め付け強化の流れを反映したと、いわれています。

周氏と黄氏は、2014年の大規模民主化デモ「雨傘運動」を主導した学生団体の元リーダーで、「香港衆志(デモシスト)」の一員として、国際社会に中国への制裁など圧力強化を呼びかける「国際戦線」活動を展開し、流ちょうな日本語で日本にも訴えてきています。

黄氏は、雨傘運動をめぐって2度服役したことがあり、「これは闘いの終わりではない。多くの勇気ある抗議者とともに監獄での闘いに加わる」と弁護士を通じてコメントしました。

しかし、「これまで監獄に3度入ったが、今回独房に入るとは想像もしていなかった。耐え難い。」と弱音ものぞかせているそうです。

周氏は、今日が誕生日で、外で迎えることを望んでいましたが、禁錮の判決を受け、涙していた、とのこと。

中国は、民主派勢力への強硬策を相次いで打ち出し、11月には民主派の立法会(議会)議員4人の資格をはく奪。

林行政長官は、香港への忠誠を誓う議員就任宣誓制度整備に向け関連法改正案を年内に提出する、と表明しています。

このままでは、香港基本法で保障される「独立した司法権」が脅かされ、自由や民主を唱える市民に広く厳罰が科されるのでは、という声が強くなっています。

米の政権交代での力の空白に乗じている、ともいわれています。

抗議活動で拘束された人は1万人以上にのぼり、そのうち2千人が起訴されています。

1千人以上は、18歳未満の中高生たちだということです。

香港政府は、学校での愛国教育の強化にも乗りだしています。

国際社会からは、懸念する声があがっていますが、実際には動けずにいるように見えます。

このままでは、香港の繁栄の礎である自由と法治が、根本から破壊されてしまいます。

香港返還時の国際公約である「一国二制度」「高度な自治」の保障を、日本も強く中国に求め続けてもらいたいと思います。

日本でも親しまれている周氏や黄氏が、心身ともにつぶされないように祈るばかりです。

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