- 2020年12月01日 18:55
今やれることを
参議院本会議で政府の令和元年度決算の報告と質疑が行われました。
自民党からは今井絵理子議員が質疑に立たれ、すべて手話を交えて質問されました。
当初、本会議で手話をやることについて「手話を認めると『今後、別のパフォーマンスを誘発しかねない』などと反対論が出るのではないか」と心配する声もありましたが、本会議の運営を司る議院運営委員会の理事会で「質問時の手話を認めて欲しい」と諮ったところ、野党筆頭理事の吉川沙織議員が「手話は言語です。是非、頑張ってください」と快諾してくださいました。
質問は内容も素晴らしく、野党の皆さんも万雷の拍手を送っておられました。
参議院では来年の通常国会から、総理大臣の所信表明演説や代表質問などの映像にワイプで手話が載るようになります。
ただ、現在は来年に向けた作業中のため手話対応はできていません。
加えて、新型コロナウイルス対策で登壇者全員がマスク(フェイスシールドではなく)をしているので、今井さんは「口の動きが見えないと、ますます聴覚障碍の方には何を話しているのか分からなくなる」と懸念されていました。
今回の質問、いま個人としてやれることをやるという彼女の姿勢は素晴らしいと思いました。
質疑後、「聴覚障碍を持つ方は全国に40万人いらっしゃる。そうした方々に少しでも伝えられればという思いでやりました」と語っておられました。
■質疑の映像