[ワシントン 30日 ロイター] - 金融情報会社MNIが30日発表した11月の米シカゴ景気指数は58.2と前月の61.1から低下し、市場予想の59.0も下回った。新規受注が新型コロナウイルス禍からの回復が始まった5月以降で初めて低下した。
また、ダラス連銀が同日発表した11月の製造業景況指数は12.0と前月の19.8から低下。生産指数が25.5から7.2に低下した。新規受注が大幅に鈍化しており、見通しに関する前向きな見方が後退しているという。
米ニューヨーク連銀が今月16日に発表した11月の同州製造業業況指数も低下しており、10月に加速していた製造業が11月に入り米全土にわたって減速していることが示された。
ハイ・フリークエンシー・エコノミクスの米国担当チーフエコノミスト、ルビーラ・ファルキ氏は「製造業は引き続き回復しているが、パンデミック(世界的大流行)前の水準を依然として下回っている。足元の脅威は、経済活動の中断やサプライチェーンの混乱、需要圧迫を引き起こし得る新型コロナウイルスの感染拡大から来ている」と述べた。