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英BBC『今年の女性100人』に選出 “女性杜氏”今田美穂さんの思い「私というより日本酒関係で選んでくれたのがうれしい」

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 BBCが今週発表した「今年の女性100人」。香港の民主活動家の周庭氏や、新型コロナウイルスワクチンを開発するイギリス・オックスフォード大学のサラ・ギルバート教授など、世界の人々に影響を与えた女性たちが選ばれた。

【映像】BBC「女性100人」唯一の日本人直撃

 この中で、日本人で唯一選ばれたのが今田美穂さん。いったい何をしている女性なのか。

 「広島県の安芸津町という、瀬戸内海に面した安芸の国の芸南地区。すごく風光明媚なところで、今田酒造本店『富久長』というお酒を造っています」(今田さん、以下同)

 こう話す今田さんは、日本酒「富久長」を造る杜氏(最高責任者)。かつて女人禁制とされていた酒造りの世界で伝統を引き継ぎつつ、数少ない女性杜氏として活躍していることが評価されたのだ。

 「本当にびっくりしていて、まだふわふわしている感じです。(忙しくて)そんなことしている場合じゃないんですけど。気持ちが酔っ払っている感じです」

 世界に多くの活躍している女性がいる中で、どのような経緯で今田さんにスポットが当たったのか。

 「全然思いつかないんですけど、ただ去年映画に出させていただいたんです。『カンパイ!日本酒に恋した女たち』っていう。その映画をイタリア・ウディネの映画祭が招待してくれたということがあったので、もしかしたら見てくださったのかなと」

 今田さんは、去年公開された日本酒の未来を切り開く女性にスポットを当てた同映画に出演。映画の舞台でも日本酒の魅力を発信した。

 一方で、男性社会に飛び込んでいくのは大変なことも多かったのではないか。

 「蔵によって差はあると思うんですけど、私の蔵のある町は広島県安芸津町というところで、広島杜氏の街なんです。そういう職人の集団ができていった街。ご近所さんとか皆さんお酒関係ばかりという環境の中で、子どものころから育った。私の蔵でも小さいころから女性の方が働いていたので、周りの皆さんが思っているよりもそんなに堅苦しくないというか、みんなでやらないと作業量が多くて間に合わない、終わらないので。できる人はできることをどんどんやるという感じでしたから、みんなが思っているほどうちの蔵は女人禁制ということはなかったです」

 杜氏の街で育った今田さんにとって、男性の職場というイメージが強かった酒蔵で働くことはごく普通のことで、「女性だから」という難しさは感じていないという。

 日本を代表する女性杜氏として、今後も日本酒の魅力を発信していきたいと今田さんは語った。

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