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過去5回不起訴の性犯罪常習「ミスター慶應」が6回目の逮捕


「仏の顔も三度まで」と言われるが、それが六度目となれば、もはや論外。性犯罪を繰り返す元慶應義塾大学生で現在は無職の渡辺陽太容疑者(24)のことだ。

渡辺容疑者は2016年に学生団体が主催する「ミスター慶應ファイナリスト」に選出されたことから、巷では「ミスター慶應」の異名で通っていた。その渡辺容疑者が先ごろ、仲間の光山和希容疑者(24)と2人で20代の女性に性的暴行を加えたとして、強制性交の疑いで埼玉県警大宮署によって逮捕された。

終電を逃した女性を物色


逮捕容疑は1年半前に遡る。昨春3月24日の深夜、さいたま市大宮区のJR大宮駅東口で声をかけた女性をカラオケ店に連れ込みレイプした。それだけではない。一緒にいた仲間で職業不詳の光山和希(24)は、その女性をカラオケ店から腕を引っ張って連れ出すと今度はインターネットカフェに入り、さらに性的暴行を加えた。同事件を取材しているフリーライターは状況を説明する。

「〝ミスター慶應〟と言うだけあってイケメンだったとことは確かで、ナンパは朝飯前と言ったところがあったようです。渡辺容疑者は、大宮駅東口付近で仲間だった光山容疑者を従え最終電車に乗り遅れた女性を物色、目をつけた女性に近づき言葉巧みにカラオケ店に誘い込んだ。

それが午前2時前後のことだったようですが、そのうち2人は酒の勢いで、まず渡辺容疑者が暴行を加えました。光山容疑者は、そんな渡辺容疑者の行為を援護していたと思われます。しかし、さすがに我慢ができなくなったようで、女性の腕を掴み、引っ張ってインターネットカフェに連れていき、さらにわいせつ行為に及んだと言います。

今回の事件は、解放された女性が大宮駅東口で泣いているところを通行人が発見し声をかけると、2人から暴行を受けたことを訴えたことから発覚しました」

しかし、冒頭でも記したように渡辺容疑者は今回が初めての事件ではなかった。

過去に起こした事件の中で「もっとも世間から注目を集めた」(前出のフリーライター)のが2018年9月29日に起こした事件だった。当時、渡辺容疑者が同大経済学部2年に在籍していた時の出来事である。前出のフリーライターが改めて振り返る。

「早朝の出来事だったんですが、JR横浜駅の近くを酩酊状態で歩いていた面識のない女子学生(19)を雑居ビルに連れ込み、階段の踊り場で強姦したようです。しかもその後、タクシーで移動した上、路上で女性の腹を蹴り上げたり、引き倒したりしていた。この時は現場を目撃した人の通報で神奈川県警に現行犯逮捕されました。なし崩し的な犯行は今回の大宮での事件と似ています」

とした上で、こういった事件を繰り返す渡辺容疑者の人格については、

「頭はいいのかもしれませんが、高校時代から素行不良だったようですね。一時、海外留学していたことから帰国子女と言うことになったようです。その部分が効果的に働いて『ミスター慶應』のファイナリストに選ばれたとも。渡辺容疑者にとって〝伝家の宝刀〟になった部分もあります。

最初から彼の慶應大進学の目的は、勉強することよりステータスを得て遊ぶためだったのです。しかも、一人では何もできないくせに、仲間といると急に態度が大きくなり、ナンパしては準強制性交、準強制わいせつ、昏睡強盗、窃盗と次から次へと犯罪を繰り返すようになりました。その結果、神奈川県警に5回も逮捕されることに。そのため、今回は場所を神奈川から埼玉に移してコトに及んだ可能性もありますね」

5回の逮捕も「すべて不起訴」の謎


しかし、世間が納得できないだろうことは、5回も逮捕されながら、すべての事件において横浜地検は「不起訴処分」としていたことだ。当然、慶應大からの処分もなく、「ミスター慶應ファイナリスト」と言う〝称号〟も〝自称〟とならなかった。週刊誌の編集記者は事情を説明する。

「横浜の事件でも光山容疑者がいたようですが、その他の事件でも共謀してきた連中は全員が不起訴処分となっています。当然、処分には批判の声がありました。渡辺容疑者のスマホには、犯行の一部が録画されていており、犯行の証拠も残っているにも拘らず不起訴となりました。横浜地検は不起訴の理由を明らかにしないので、いつの間にかウヤムヤになってきたのです。

それはなぜか。

実は、彼の祖父は千葉県内で資産数百億円の土木会社グループを経営していて、金が有り余っているというのが巷の評判となっています。渡辺容疑者も一時この土木会社の役員に名前を連ねていたことがありました。おそらく、事件が起こるたびに被害女性とは金で解決してきたのでしょう。

渡辺容疑者にとっては、殺人以外の犯罪だったら、いくら逮捕されても金で解決できるという気になっていたと思いますね。

これは渡辺容疑者の家族はもちろん、担当弁護士、横浜地検にも同義的責任はあると思います。いい加減こういった連中は逮捕して、それこそGPSでも取り付けて行動を監視しておかないとダメでしょうね」

慶應に入学するなら石原裕次郎みたいになれ

渡辺容疑者は、かつて「ミスター慶應」への応募の動機についてフジテレビの取材に、

「一番大きいのはお爺ちゃん孝行ですね。お爺ちゃんは、僕が慶應大学に進学することを決めてから『慶應に入学するなら石原裕次郎みたいになれ』と発破をかけてきて。ミスター慶應にエントリーして挑戦することが、お爺ちゃんの期待に応えることに近いニュアンスがあるんじゃないかと思って」

と語っていたと言うが、こんな男と一緒にされたら裕次郎さんも迷惑な話だろう。

2017年以降、法改正で「強姦罪」は撤廃され「強制性交等罪」で一本化された。かつては「親告罪」だったが現在は非親告罪化している。「強制性交」などに該当する犯罪の場合は五年以上の有期懲役になるが、これまでの渡辺容疑者のように「示談」によって解決する場合も多いそうで、その相場は200〜300万円程度だとされている。ただ、犯罪の悪質性や被害者の精神的なショックの度合いなども考慮するだけに「結局は弁護士の腕次第のところが大きい」(司法に詳しい記者)

渡辺容疑者の祖父は「懲役に行った方がいい」と言っていたそうだが、過去五回もの逮捕では現実的に「助けてきた」わけで、その結果、渡辺容疑者による性犯罪がエスカレートしていったことは言うまでもない。

百人の従業員を束ねる土木会社グループの経営者としての罪悪感があったのか疑わしいが、事件がここまで明らかになったのだから、従業員にとっても恥ずかしいことだろう。

しかし、逮捕された渡辺容疑者は大宮署の取り調べに「弁護士を呼んでくれ。そうでなければしゃべらない」とうそぶいているようだが、ここまで来るともはや救いようがないかもしれないが…。

「基本的に、6ヶ月以上または10年以下の懲役ですが、彼には余罪も多そうなので、今後の捜査によっては事件はさらに大きなものになっていくかもしれません。さすがのお爺ちゃんも今回ばかりは助けようがないでしょう」(前出の司法に詳しい記者)

祖父の経営していた土木会社グループは、千葉テレビの「カラオケ番組」でスポンサーにもなっていたと言う。それだけに、カラオケ店での「強制性交」で逮捕とは皮肉だが、さすがに「地元(千葉県内)のカラオケ店ではできなかったようですね」(前出のライター)

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