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米クリスマス商戦、配送混乱も ワクチン出荷で負担拡大


[ロサンゼルス 24日 ロイター] - 米国では、今年のクリスマス商戦で商品の配送が例年以上に遅れるのではないかとの懸念が浮上している。配送大手が新型コロナウイルス・ワクチンの輸送を優先する意向を示しているためだ。

ファイザーやモデルナなどの製薬会社は、早ければ12月中旬にも、医療従事者や介護施設へのワクチン配布を開始する可能性がある。

配送大手のフェデックスとユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)は、米政府のワクチン開発支援策「オペレーション・ワープ・スピード」でワクチンの空輸業務を請け負っており、小売り大手アマゾン、ウォルマート、ターゲットなどの商品配送が後回しになることも考えられる。

フェデックスの広報担当はロイターに「当社はワクチンの輸送を優先する」と発言。ただ、ワクチンの配布で一部の空輸便に影響が出る可能性はあるが、クリスマスギフトの大多数を輸送するトラック配送には影響がないとの見方を示した。

UPSは、クリスマスの商品配送とワクチン輸送に向けた準備を整えていると表明した。

米国では例年、クリスマス商戦で大量の商品が注文され、商品の配送が滞る「シッパゲドン(shipageddon)」が、小売り業者の悩みの種になっている。

さらに今年は、新型コロナの流行を受けて、食品から家具まで、ありとあらゆるものをネットで注文する動きが広がっており、配送業務に過大な負荷がかかる恐れがある。

テネシー大学グローバル・サプライチェーン研究所の特別上席フェロー、アラン・アムリング氏によると、クリスマス商戦の期間中は、陸上輸送より空輸が増える傾向がある。

UPSの幹部出身である同氏は「(ワクチンの配布で)配送業界の負担は増えるだろうが、自分ならワクチン輸送を優先する」とコメントした。

配送品の追跡・管理技術を提供するシップマトリックスのサティッシュ・ジンデル社長は「最悪のタイミングだ」と指摘。新型コロナ対策で導入された行動規制に対する米国人の態度を踏まえると、ワクチン輸送を優先する配送業者に、すべての消費者が理解を示すとは思えないと述べた。

今年は、ターゲットやベストバイなどの小売り大手が、配送の集中を避けるため、ハロウィーン前からクリスマス商戦に向けた販促活動を行っている。

一部の消費者も、配送の遅れを懸念して、例年より早くクリスマスギフトを注文している。

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