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これまでのクラスター対応から得られた知見と今後の対策

埼玉県では21日、1日あたりの新規陽性者数が、過去最多の173人を記録しました。また、1週間の新規陽性者数も昨日、過去最多の796人となるなど、極めて憂慮すべき状況です。

今後の感染拡大に歯止めをかけられるのかは、正に今が正念場であり、より一層の強い警戒感を持って対応していかなければなりません。

これまで埼玉県で発生した主なクラスターについて分析を行いました。その結果、共通の発生要因や取るべき対策が見えてきました。

主なものを御紹介すると、「医療機関や福祉施設におけるクラスター」については、患者さんや入所者の方に発熱などの症状が出ていたにもかかわらず、新型コロナウイルスの感染を疑うことができずに検査が遅れてしまい、結果として感染が拡大したというケースが複数の事例で見られました。

検温など患者さんや入所者の方の健康チェックを徹底し、早期に検査を行うことが医療機関や福祉施設におけるクラスターの拡大防止に極めて重要です。

また、COVMATの派遣は効果的ですが、早期介入が不可欠であることを改めて認識しました。

次に「劇団におけるクラスター」ですが、先月さいたま市の劇団で大きなクラスターが発生しました。

調査を行ってみると、80平方メートルほどの稽古場に60人から70人の人たちが集まって大きな発声を伴う稽古をしていたり、発声の機会が多い人ほどマスクではなくマウスシールドを使っていたことなどが分かりました。

劇団の公演や稽古は大きな会場で行っていただく、そして特に発声する機会の多い演者は、マウスシールドではなくマスクを着用していただく必要があるという貴重な知見を得ることができました。

さらに「夜の街におけるクラスター」では、お客さんは保健所の調査に協力的でないケースが多く、接触者を特定できないことから、接触者の調査に時間をかけているうちに、次の感染者が発生してしまうという状況がありました。

あるケースでは、最初の陽性者を把握してから一斉検査を行うまでに約20日間を要し、長期化の要因となった可能性があります。夜の街の複数店舗でクラスターを探知した際は、エリア全体で早期に一斉検査を行うことが効果的です。

このほか、埼玉県では「外国人コミュニティにおけるクラスター」も複数経験しており、大使館などを通じた現地の言葉による周知が効果的であるということを学びました。

これまでのクラスターへの対応から見えてきたのは、例えば、まずは感染を疑い検査を行うなど「早期・積極的介入」、体調がすぐれない者の出勤等が拡大を招くことから労務管理・意識の徹底と業務BCP策定が必要であるなどの「徹底とガバナンス」、陽性者の情報提供を受けるため店舗に協力を求めるなどの「協力体制の構築」、業務時間外を含めた意識の徹底が必要であるなどの「業務外分野の対応」、手指消毒の徹底、密を作らないことなどの「啓発・周知」、この5本柱が重要だということが分かりました。

爆発的な感染拡大を防ぎ、重症者や死亡者を最小限に食い止めるためには、クラスターの発生を抑えることが重要です。

これまでの対応で得られた知見を活かし、引き続きクラスター対策にしっかり取り組んでいきます。

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