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トランプ大統領による不文律違反による死刑執行 慣例をぶち壊すことの恐ろしさを安倍、菅政権で考えてみよう

 トランプ氏は、先の大統領選挙で敗北し、次期大統領は来年1月にバイデン氏が就任することになります。

 トランプ氏は、それまでは大統領ということになりますが、残された期間からしても政権を委譲するまでの間の引き継ぎです。

 そのトランプ氏による死刑執行です。
トランプ政権、移行期間中に死刑執行 131年続いた伝統を無視」(AFP2020年11月20日)

「米国ではこれまで131年間、任期終了間近のレームダック(死に体)政権は新政権発足までの移行期間の死刑執行を控え、次期政権に執行の判断を委ねるのが伝統だった。」
 何と怖ろしい。「伝統」とはなっていますが、任期を残すだけとなった大統領が死刑執行をしないというのは合理的なことです。去って行く立ち場のものがすべきことではありません。

 少なくともトランプ氏は11月の選挙で再選を拒否された立ち場です。

 米国の大統領選挙が任期満了前に次の大統領を決めるというのは空白を作らないという意味ではそれが合理的と考えたからでしょう。

 本来、引き継ぎが役割なのですから、その間に大きなことはしない、これが不文律として「伝統」として守られてきたのはむしろ当たり前のことかと思います。次に引き継がれる立ち場なのですから、その立ち場を踏まえるのは常識ですらあります。

2020年10月25日撮影

 こうした慣例(伝統)には意味があるのであって、それを正面から破るというのは法治主義の観点からも問題があります。

 トランプ氏の行動を異常だと思うこと当然なのですが、それは日本でも同様に当てはまります。

 政権側が権力抑制のために慣例に従ってきたのに突如としてそれを変えてしまうというものです。

 菅政権では、出だしから日本学術会議の人事では不透明な人事を行い、これまで通り推薦に基づく任命を拒否しました。

日本学術会議 税金を使っているから総理が自由に拒否していい? 日本の常識が問われている

 トランプ氏のやっていることは変だけれど、菅氏は変じゃない!

 ということにはなりません。慣例を破るのであれば、事前に説明があり、変えていくためのプロセスが必要なのは民主国家では当然のことです。長期に渡って運用されている場合にはそれは法に準ずる意味合いがあるのです。

 安倍政権は解釈改憲などとにかくひどすぎました。菅政権はこれよりましなんて思ったらダメです。菅氏は、安倍内閣の官房長官であり、首相になったからといってその誤りを正そうとはしていないからです。

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