記事

儒教思想と中国の厭戦世論

先日、キオスクに「中国軍に致命的欠陥」という大見出しが踊っていました。

またぞろ、スポーツ紙が下らない煽り記事を書いてるな、と思っておりましたが、ネットで記事を見てみたところ、あながち下らない煽り記事とは言えないかも、と思えてきました。
中国軍に致命的欠陥 “弱腰兵士”が増加 「一人っ子政策」が直撃」(zakzak12年10月30日)

 日本の防衛省は、総兵力230万人の中国人民解放軍が抱える決定的な弱点を見抜いていた。中国政府が1970年代から進めた一人っ子政策で誕生した「一人っ子軍人」だ。兄弟姉妹のいない環境で過保護に育てられた別名「小皇帝」が軍内部で増加。有事でまともに戦えそうにない“本性”を、災害派遣などの場面でさらしているという。
中略
 「両親から甘やかされて育った一人っ子たちが軍の中でかなり増え、わがままぶりを発揮しているそうだ。2008年にあった四川大地震でも、救援活動の派遣を『危険だから』と渋った若手軍人がいたと聞いている。いざ実戦となったら兵士として役に立たない。幹部級は彼らの扱いに苦慮している」


一人っ子=使えないという図式は、あまりにも単純な上、一人っ子の増加は、日本に限らず先進国では、ある程度一般的な状況と言えることからも、一人っ子→わがまま→軍人として不適、という論は、とても妥当だとは思えません。

しかし、記事中半に言及される親の考えについての記述は、なるほどと思えるところがあります。

両親にとっても大切なたった一人の子供なので、『もし戦場に出てもお前だけは生き残れ』と教え込む。中国軍は戦意が著しく乏しい兵士を抱えたまま戦わなければならない」と分析する。

 わが子を守りたい両親たちが、戦争を阻止する巨大な抵抗勢力になるケースも考えられる。


中国は、儒教思想の国です。
子は親を養うべき存在で、親とすれば養われて当然と考えているようです。
にも関わらず、子供が軍事作戦で命を危険に曝すとなれば、自身は戦場に出ていない親にとっても、それは死活問題となります。

日本では、自衛官の命を大切にしろなどという世論はありません。
これは、一部の方々は憤る少し寂しいことではありますが、合理的に考えれば幸いなことです。

いざ、日中間で紛争になれば、中国軍ではなく、中国の世論が、意外な弱さを露呈する可能性はあるように思われます。

あわせて読みたい

「一人っ子政策」の記事一覧へ

トピックス

  1. 一覧を見る

ランキング

  1. 1

    質疑から逃げた立民は論外だが、自民党も改憲やる気なし。不誠実な憲法審査会の結末

    音喜多 駿(参議院議員 / 東京都選挙区)

    05月07日 10:21

  2. 2

    病床ひっ迫で入院厳しく…「来た時点で肺が真っ白」 大阪の医師が警鐘「第3波以前とは全く別の病気という印象」

    ABEMA TIMES

    05月07日 08:12

  3. 3

    格差問題の必然性

    ヒロ

    05月07日 11:19

  4. 4

    「コカ・コーラは永久不滅!」雅楽師の東儀秀樹が深い”コーラ愛”を語る

    ふかぼりメメント

    05月08日 00:00

  5. 5

    総選挙前に自民党総裁選? 安倍晋三元首相が再登板の可能性

    内田樹

    05月07日 14:46

  6. 6

    「日本を食い物にする」無責任IOCに批判殺到…世界からも続々

    女性自身

    05月07日 13:46

  7. 7

    出口治明さんが語る「35年ローン」で家を買ってはいけない理由

    幻冬舎plus

    05月07日 09:04

  8. 8

    「首相も都知事もリアルな社会人の生活を理解してない」 "間引き運転"で露呈した政治家たちの「わかってない」感

    キャリコネニュース

    05月07日 09:14

  9. 9

    朝ごはんの器で1日が変わる コロナ禍で“食”を見つめ直すきっかけに

    羽柴観子

    05月07日 08:40

  10. 10

    今こそ、国民民主党の提案する30兆円の緊急経済対策を

    玉木雄一郎

    05月07日 16:57

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。