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「5つの小+こころづかい」「マスク会食」全国的な感染拡大に都知事や首相が警鐘

共同通信社

新型コロナウイルスの1日当たりの感染者は、19日に東京都で初めて500人を超え、北海道では連日200人前後確認されるなど、全国的に増加が続いている。18日には初めて感染確認数が全国で2000人を超え、過去最多を記録した。

厳しい状況が続く中、感染拡大防止と社会経済活動の両立を図るべく官邸、地方自治体や専門家がそれぞれの立場から国民に発信を続けている。

「5つの小+こころづかい」を合言葉に感染予防を

東京都は19日、新型コロナの感染状況を4段階のうちで最も高い警戒レベル「感染が拡大している」に引き上げた。

会見を開いた小池都知事は8月以降の最大の感染経路が「家庭内」だと説明した。会食などで感染したウイルスが家庭に持ち込まれ、複数人が同時に発症したケースもあるとしている。

年末年始に向けて会食の機会が増えることが予想される中で、新たなキーワードとして「5つの小(こ)+こころづかい」を強く意識した会食の場での感染予防を呼びかけた。

小人数で 会食の計画を
小皿で 料理を取り分けて
小一時間 時間を決めて会食を
小まめに 手洗い 消毒 マスク 換気
小声で 会食を楽しんで
こころづかい 医療従事者への感謝を忘れずに

「5つの小」とは大人数を避ける「小人数」、あらかじめ時間を設定した「小一時間」、飛沫が飛ばないような「小声」、自分の箸で各々が「小皿」で食べる、「小まめ」な換気や消毒ができるなど会場選びに気を付けることなどを示すと説明。また医療現場の最前線で闘う医療従事者への「こころづかい」も忘れないように訴えた。

さらに高齢者や基礎疾患のある人々には外食を控えるように求め、これらの人々と同居している家族についてもできるだけ参加しないようにと注意喚起している。

Go To事業が感染拡大の「きっかけ」日本医師会会長の見解

共同通信社

それに先立つ18日、日本医師会会長の中川俊男氏は記者会見で感染者増加とGo To事業との関連性について、「エビデンスははっきりしないが、きっかけになったことは間違いないと思っている」とする見解を示した。

感染が拡大している地域への移動を自粛することが重要だとし、21日からの連休を「秋の我慢の3連休」として「家で十分な換気を行ったうえでしっかりと睡眠をとり、ゆっくりとお過ごしいただきたい」と呼びかけた。

西浦博教授が、北海道などでひっ迫する医療が崩壊する可能性に危機感を示したことを紹介し、医師会会長としても「最前線の医療従事者を守ることにより、医療崩壊を防がないとならない」と思いを吐露した。

また、感染が拡大し続ければ、強い政策を打ち出す“ハンマー”を振りかざさなければならず、経済的インパクトが大きくなると指摘。万全な感染予防対策で拡大を止めることが結果的に一番の経済対策につながる、とする考えを示している。

そして、会見の最後には国民に向けて、「コロナに慣れないでください。コロナを甘く見ないでください」と訴えた。

菅首相は「静かなマスク会食をお願いしたい」

AP

一方、加藤官房長官は19日、会見でGo To事業が感染拡大の「きっかけ」になったという中川日本医師会会長の見解については、発言全体を承知していないとして言及を避けた。政府としてのGo To事業の考え方は、前日の会見で「旅行先のホテルや旅館において当事業の参加者に起因して感染が広がったとの報告は受けていない」「適切な感染対策を講ずることで、移動による感染リスクを低下させることは可能」と説明したところから変更はないと述べた。

また菅首相が19日午前のぶら下がり会見で呼びかけた「静かなマスク会食」について加藤長官は、新型コロナ分科会が提言した感染リスクを避けながら会食を楽しむ工夫のひとつだと説明。このような感染リスクを低下させる、あるいは高めない対応についてしっかりと発信をしていきたいとしている。

北海道は札幌市に限定して“ステージ4相当の強い措置”

共同通信社

各地方自治体の緊張も高まっている。

連日200人前後の新たな感染者が確認されている北海道では17日、鈴木直道知事が、感染者の多い札幌市に限定して、17日から27日までの間「ステージ4相当の強い措置」を講じると発表。

札幌市民や、札幌市内に滞在をしている人々について、感染リスクを回避できない場合は不要不急の外出、札幌市街との不要不急の往来を控えるように呼びかけた。一方で、札幌市以外の人々に対しては、札幌から全土への感染拡大につながることを防ぐため、感染リスクを回避できない場合、札幌市との不要不急の往来を控えてほしい、としている。

GoToトラベルへの対応については、旅行しようとしている人々には感染リスクを回避できない場合、「当然旅行を控えていただく必要がある」と述べた。一方で、札幌市とは感染状況の異なるその他の地域では、感染リスク対策をすれば、旅行により感染が相次ぐような事態にはなっていないことにも留意する必要があると説明している。

ホテル、宿泊事業者は厳しい中で懸命に感染対策を徹底している一方、施設外で感染してしまう可能性もあると指摘し、国交省が打ち出した「新しい旅のエチケット」など、ひとりひとりが感染対策に気を付けることがGo To事業を進めるうえで前提になると主張した。また国交大臣に対しては、国としてもっと発信してほしいと呼びかけている。

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