- 2020年11月18日 16:49
コロナ第3波が到来!? 普通の飲食店を苦しめないために行うべきたった1つのこと
1/2第3波の到来か
日本国内の新型コロナウイルスの新規感染者数が増えています。
東京都では連日300人を超えており、全国では13日に初めて1700人を超えて最多人数を更新。北海道や大阪府、神奈川県や千葉県でも1日の新規感染者数が最多を記録しており、予断を許しません。
国は第3波が到来したとは明言していませんが、各地で過去最多を記録していたり、推移グラフの様子を鑑みたりすれば、3回目の大きな山が訪れていることは、火を見るよりも明らか。
感染拡大の第3波が訪れたと認識してよいのではないでしょうか。
国や自治体、メディアに不満
こういった局面で気になるのは、飲食店の状況です。
飲食店は3月から大きな損害を被ってきましたが、「Go To トラベル(Travel)」「Go To イート(Eat)」によって、少しずつ復調してきていました。しかし、1年で最大の書き入れ時である12月を迎えようとする時期になって、感染が再び拡大しようとしているとあっては、穏やかではいられません。
これまで2つの大きな波を経験してきたので、国や自治体、国民や飲食店にも知見が蓄えられてきたことと思います。
ただ、国や自治体の施策や対応、メディアの報道には不満をもっていました。
第3波を迎えるにあたって、同じ轍を踏まないように、国や自治体、そしてメディアには是非とも改善してもらいたいことがあります。
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業態別に対応を分ける
飲食店を一括りにして議論したり、どの飲食店に対しても同じ施策が行われたりしていますが、もっとこまやかに対応、報道する必要があります。なぜならば、全てを一緒にしているせいで、関係のない飲食店にも被害が拡大したからです。
飲食店といっても日本全国に約45.4万店もあります。
全てを十把一絡げにするのではなく、<料理を味わう飲食店>、<お酒を楽しむ飲食店>、<スタッフの接待を期待する飲食店>に分けて、しっかりと議論して施策をつくり、伝えていくべきです。
飲食店の分類
これら3つの飲食店の違いについて説明する前に、日本で分類されている飲食店の業態について触れておきましょう。
総務省統計局の日本標準産業分類は、日本における産業別の経済活動を分析する際にも使用されるなど最も有名。これによると飲食店は中分類76となっており、その下にぶらさがる業態は以下の通りです。
76 飲食店
- 760 管理,補助的経済活動を行う事業所(76飲食店)
7600 主として管理事務を行う本社等/7609 その他の管理,補助的経済活動を行う事業所
- 761 食堂,レストラン(専門料理店を除く)
7611 食堂,レストラン(専門料理店を除く)
- 762 専門料理店
7621 日本料理店/7622 料亭/7623 中華料理店/7624 ラーメン店/7625 焼肉店/7629 その他の専門料理店
- 763 そば・うどん店
7631 そば・うどん店
- 764 すし店
7641 すし店
- 765 酒場,ビヤホール
7651 酒場,ビヤホール
- 766 バー,キャバレー,ナイトクラブ
7661 バー,キャバレー,ナイトクラブ
- 767 喫茶店
7671 喫茶店
- 769 その他の飲食店
7691 ハンバーガー店/7692 お好み焼・焼きそば・たこ焼店/7699 他に分類されない飲食店
出典:日本標準産業分類(総務省統計局)
この中で、風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律、いわゆる風営法で管理されるものは次のようになります。
接待飲食等営業
- 1号営業 料理店、社交飲食店
キャバレー、待合、料理店、カフェーその他設備を設けて客の接待をして客に遊興又は飲食させる営業
- 2号営業 低照度飲食店
喫茶店、バーその他設備を設けて客に飲食をさせる営業で、客席における照度を10ルクス以下として営むもの(前号に該当する営業を徐く。)
- 3号営業 区画席飲食店
喫茶店、バーその他設備を設けて客に飲食させる営業で、他から見通すことが困難であり、かつ、その広さが5平方メートル以下である客席を設けて営むもの
出典:風俗営業等業種一覧(警視庁)
また、午前0時から6時までお酒を主として提供するバーや酒場は深夜酒類提供飲食店営業の届け出が必要です。