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トランプ氏指名のFRB理事人事、米上院が採決見送り


[17日 ロイター] - 米上院は17日、トランプ大統領が連邦準備理事会(FRB)理事に指名したジュディ・シェルトン氏の人事の採決を見送った。ただ、採決は今後数週間のうちに行われる可能性がある。

共和党は現在、上院で53議席を占める多数派だが、新型コロナウイルス感染者と接触したために隔離に入った2人を含む議員らが欠席したほか、造反議員も出たことから、採決手続きの動議が賛成47、反対50の反対多数で否決された。

シェルトン氏は2016年の大統領選でトランプ陣営の経済アドバイザーを務めた。金本位制復活を掲げているほか、オバマ前政権からトランプ政権への移行に伴い、金利に関する方針を転換するなど、矛盾する見解や議論を呼ぶ見解で批判を浴びている。

前日には、ラマー・アレグザンダー議員(共和党)が人事案に反対を表明。「シェルトン氏の指名に反対する。なぜなら彼女は、私がそうあるべきだと考えているほどFRBの独立性を尊重するかどうか確信が持てないからだ」と語った。

シェルトン氏の人事承認は今後の採決のタイミングに左右される可能性がある。

アリゾナ州の上院議員選で勝利した民主党新人議員のマーク・ケリー氏は、同州が選挙結果を認定し次第、正式に就任する資格を得る。選挙結果の認定は11月30日に予定されており、同議員は12月初めに就任する見通しだ。

そのころには、通常14日間である隔離を終えたチャールズ・グラスリー、リック・スコット両共和党議員も、体調次第で復帰している可能性がある。

シェルトン氏の人事を巡る採決は、選挙後の「レームダック議会」で実施されるFRB人事の採決としては現在のFRBが設立された1935年以来となる。

動議に賛成票を投じた共和党のマルコ・ルビオ議員は投票後、声明で「FRBは経済運営で過剰な役割を担っている」と主張。「FRBに資産価格の押し上げで依存することは、力強い米経済に代わるものではない」という自身の考えをシェルトン氏が共有しているとの見解を示した。

一方、反対票を投じた民主党議員らは、銀行システムに関するシェルトン氏の知識不足への懸念を表明した。エリザベス・ウォーレン議員は17日午後のツイッターへの投稿で、資本要件など損失に対する備えに精通していないことを踏まえると「とりわけ現在の危機下で」FRB理事に任命するのは「軽率」だろうと指摘した。

ホワイトハウスのディア報道官は、シェルトン氏は「非常に有能」と評し、同氏への全面的な支持を表明。最終的にシェルトン氏の人事が承認されることに確信を示した。

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