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山下智久退所で「ジャニーズの肩書きを失った」複雑なファン心理はどこへ行くのか? - みきーる

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 2020年11月10日。文春による報道から遅れること数時間、山下智久さん(35)のファンクラブ会員の元に、「ファンクラブ会員の皆さまへご報告」なるメールが届きました。本メールの受信時刻は20時5分。暗黙の了解として、ジャニーズが夜に放つメールの朗報率は、とても低いです。

【画像】尊敬する先輩、最高の相棒と3人で


山下智久 ©GettyImages

 メールに記載された会員ページに飛ぶと、山下さんが10月31日をもってジャニーズ事務所を退所したこと、理由はオファーを受けた海外作品に参加するためであること、ファンクラブ終了に伴う会費返金の案内、そして山下さんからの「ファンの皆様へのご挨拶」が記されていました。

 会員ページは11月30日まで閲覧でき、また11月以降の年会費は返金されるそう。すでに退所したタレントのページを引き続き公開するのは、いわばロスタイムのような措置と言えるでしょう。

いちばん怖いのは“会えなくなる”こと

「事後報告ではなくなぜもっと早く、本人や事務所から発表できなかったのか?」という不満がまったくないと言ったら嘘になります。

 ただ、タレントが事務所を離れる際にファンがいちばん恐れるのは“会えなくなる”こと。山下さんの場合はすでに海外映画やドラマ出演を決めていて、約500万人ものフォロワーを抱えるインスタグラムもあります。山下さんは退所後すぐに「今後の活動に関しては、準備が整い次第インスタやSNSを通じてお知らせする」旨を発信し、“会えない”ことへの不安は早々に払拭してくれました。

 事務所の枷を外してこそ飛べる空もあるし、間髪入れず新活動にシフトできるのは彼の大きな強みでしょう。

 ではこの時代、“辞めジャニ”を待ち受けているのは“約束された楽園”だけでしょうか。また、“自担(推し)”に辞められたファンにとって、「自担がジャニーズの肩書きを失うこと」はどんな意味を持つのでしょうか。

 山下さんに限らず、“ジャニーズの肩書き”が外れると、ファンの心には様々な変化が起こります。

「あんなに支えようと思っていたのに」

 私がTwitterで利用している匿名質問サービスに、元ジャニーズグループ「Love-tune」(現在は「7ORDER」として活動中。全メンバーが2018年~2019年にジャニーズ事務所を退所)のファンが複雑な胸の内を寄せてくれたことがありました。

「あんなに好きだったのに、あんなに支えようと思っていたのに、ジャニーズを辞めた彼らを見ると“なんか違うなあ”と思うようになりました。自分は冷たい人間なのでしょうか」

「私と友だちは彼らがジャニーズにいたときからずっと応援していますが、退所後、私のほうはさほど彼らに興味がなくなってきて……。ジャニーズじゃなくなると、以前ほどキラキラして見えなくなってしまいました。それはなぜでしょう? 今も応援している友だちに“興味が薄れた”とは言えません」

「7ORDER」は、ジャニーズ退所組の中ではかなり幸福な部類に入るグループです。退所後もメンバーの誰ひとり欠けることなくテレビや舞台で活躍を続け、2021年1月にはファーストアルバム「ONE」で待望のメジャーデビューが決まっています。

 これはジャニーズ時代からのファンはもちろん、新たなファンの応援も得て彼らが勝ち取った“快挙”と言えるでしょう。彼らはジャニーズを離れることで、新たな魅力を開花させました。

 それでも、前出の女性たちのように「自担がジャニーズを辞めたら、なぜか気持ちがさめてしまった」というファンも現れます。それは、ジャニーズという事務所の存在が大きすぎるからです。

「猫は家に付く、犬は人に付く」と言いますが、ジャニーズのファンの中にも猫タイプと犬タイプがいます。つまり“ジャニーズという家”に付く人と、“タレント個人”に付く人です。

 前出の7ORDERファンの女性たちは、“ジャニーズという家に所属する彼ら”に惹かれていました。

 だからこそ自担の退所に対して、「愛していたものが“似て非なるもの”に転じたような違和感」を覚えたのではないでしょうか。

 熱が冷めていくことを感じたファンは「昔と同じように推せなくなってしまった自分」を責めます。しかし、それは無理からぬことでもあります。なんと言ってもジャニーズは、50年以上の歴史を誇る“魅力の巨大装置”なのですから。

“ジャニーズ”という響きそのものの高揚感、華やかな先輩後輩の交流、ライバル同士の切磋琢磨、テレビで絶え間なく見られる姿……。途切れないエモさの渦に巻かれることに一度慣れてしまうと、その巨大装置から外れて“別のもの”になった自担が急に薄着になったようでさみしく感じ、気持ちが引いていくことはありえます。

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