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逃げない総理

9月13日に臨時国会を召集することが確定したようだが、野田総理は逃げない総理になってほしい。

多分野田総理自身は逃げるつもりはないのだろうが、野田執行部のメンバーが良くない。

民主党の輿石幹事長は人事の話は漏れたら撤回する、という徹底ぶりだから、さぞかし秘密主義に徹するのだろう。
裏の仕事や組織維持には長けた人のようだから、国会を開いて野党から突かれるような場面は出来るだけ作りたくないはずだ。
国対委員長に就任した平野博文氏も鳩山内閣で官房長官を務めた時の応対ぶりからどちらかというと裏の仕事の方が得意そうな雰囲気である。
輿石氏も平野氏も政策で真っ向勝負をかけるようなタイプではないから、基本的に守りの人である。

党内融和の観点からはベストであっても、野田氏本人の将来にとってはあまり役に立つ人選ではないと思うが、如何だろうか。

野田総理が守り型の政治家なのか、それとも積極果敢に打って出るタイプの政治家なのかまだ判断はつかないが、体型の割には腰が軽そうだ。
取りあえず福島県に行って原発事故の収束のために懸命に作業をされている作業員の方々に労いの声をかけ、福島の再生無くして日本の再生なし、と述べたことはいい。
発災直後よりも事態が落ち着いてきており、頭が真っ白になるようなこともなくなってきているということもあるだろうが、菅総理時代のドタバタ、あたふたした感じが一掃されてきたのはいい。

野田内閣の閣僚には色々言わなければならないが、野田氏は、まあいい。

しかし、野田総理が国会審議から逃げようとする姿勢を示しはじめると、野田総理もそれなりにいいんじゃない?という国民の漠然とした期待感は萎んでいく。
ここは、チーム野田としての姿勢を示す時である。

野田総理は逃げない、ということになったら、相当強い内閣になる。
国会の審議を通じてこれはいい、これは駄目だということをはっきり言えるようになったら、野田氏は鳩山氏や菅氏よりも遥かに強くなる要素を持っている。
くれぐれも臨時国会の会期を4日間だけで閉じようなどという姑息なことは考えないことである。

ダメ大臣はいつでもさっさと更迭するくらいの強さを示して正々堂々と臨時国会に臨むことが野田氏の力を何倍にもする秘訣である。
いずれにしても出来るだけ頭を低く下げ、他人の言うことに丁寧に耳を傾けることはいいことである。

これに加えて、同時に敵に後ろを見せない、絶対に嘘はつかない、卑怯未練な様子は片鱗も見せない、ということになったら、野田氏には小沢氏に代わって大西郷になる素質がある。
自民党の執行部がこれは困った、と思うのは当然である。

ということで、さて、臨時国会の会期をどうするのか。
ここは、野田氏本人に直接聞いてみたいところだ。

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