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「本番強要や首絞め。罵倒してくる人も…」いま風俗で働く女性が直面している“危険すぎる現実” - 秋山 千佳

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 新型コロナウイルスの感染拡大で大打撃を受けた性風俗産業。春先には営業自粛を余儀なくされる店が続出し、緊急事態宣言解除後も「密」を避けたい男性客が遠のいた。そんな業界に身を置き「死にたい」ほど苦しいという女性たちの声を聞いていくと、「パパ活」と風俗とで相互に女性の流入が活発化しているという話が出てきた。パパ活は女性が食事やデートに付き合う代わりに男性から金銭を受け取るものだが、畑違いの風俗嬢が飛び込むことでトラブルが発生しているという。

「同じお店のお姉さんがコロナで稼げなくなったので、パパ活も始めたんです。でもお客さんを直引き(お店を介さない取引)してパパにしようとしたのがばれて、クビになりました」


©iStock.com

 そう語るのは、埼玉県内のデリバリーヘルス(デリヘル、無店舗型風俗)に勤める育美さん(47)。40~50代を中心とした熟女店に在籍するシングルマザーだ。店の女性たちの間で最近話題になっているのが、50歳前後の「お姉さん」がクビになった顛末だった。

パパ活に活路を求めて仕事も友人も失った

「彼氏のDVがコロナで酷くなったみたいで、お店の友達と一緒にいる時に、彼氏がお姉さんだけでなく友達まで殴ったんです。その友達が怒って店長にパパ活のことをリークしたことでクビになりました。うちは激安店と呼ばれるランクで、コロナ前でも週6日勤務で月30万円行くか行かないかくらい。そのお姉さんも同じような状況で貯金なんてできていなかったと思いますし、コロナになってからはお茶を挽く(客が来ない)日もあったので、減った収入をパパ活で埋めようと焦っていたのかなと思います」

 経済的に困窮し、パパ活に活路を求めたものの、仕事も友人も失った。そんな彼女を育美さんは「孤立していると思う」と心配するものの、今どうしているかはわからないという。

 パパ活は、女性にとっては風俗と違って身体だけの関係ではないという大義名分が立ち、昼の仕事の補助的な収入を得られることから、この数年で一気に裾野が広がった。業界大手の交際クラブによると、コロナ以前の女性の業種で目立っていたのは美容、飲食、アパレルで、学生も多かった。水商売や風俗とは違った素人の女性と疑似恋愛するような感覚が、男性に受けていたという。つまり男女双方にとって、風俗とは似て非なるものだったのだ。

盗撮、性暴力被害、金銭の持ち逃げ……

 風俗で働く女性の無料生活・法律相談窓口「風テラス」を運営する一般社団法人ホワイトハンズ代表・坂爪真吾氏は、「風俗で稼いできた人が必ずしも領域の異なるパパ活で稼げるわけではない」と指摘する。それどころか最近では、パパ活に不慣れな風俗女性が食い物にされるケースが頻発しているという。

「このコロナ禍で、風俗で稼げなくなった女性がパパ活に参入してトラブルになったという相談はたくさん来ています。多いのは盗撮、性暴力被害、金銭の持ち逃げです。30万円の月極でパパになる契約を男性から持ちかけられて、ホテルへ行った後に音信不通になったケースもありました」

 風俗店に在籍していれば、客との取引は基本的に店が担うが、パパ活であれば自分の責任で交渉しなくてはならない。トラブルも自ら処理しなければならない。坂爪氏も「個人でやるのは非常に危ない」と憂慮するが、トラブルに巻き込まれる女性は後をたたない。

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