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あと4年間オバマ政権(民主党政権)がつづく

米国大統領選挙は、けっきょく現職が逃げ切りといった感じで勝ちましたかね。言われるように、ハリケーン「サンディ」へのオバマ大統領の対応が高く評価されて、それが最終的な後押しになったと論評されています。今回のような僅差の勝負の場合、ここでオバマ氏の対応が悪いとかなりまずい状況になった可能性もあるので、オバマ氏が現職の強みをいかしたというところでしょうか。

前の記事を書いたのは、じつは10月中だったので、その時点はややロムニー氏が盛り返してもしかしたら逆転も、という気もしないでもなかったのですが、けっきょくオバマ勝利で落ち着きました。

それにしても、米国大統領選挙というのも、大勝・大敗の選挙はともかく、2000年や今回の選挙のような接戦ですと、やはり民主・共和両党の支持率が拮抗している州次第ですね。そんなことは分かっていますが、ほんといまさらながら、オハイオ州やフロリダ州などの接戦州次第ですね。2000年の選挙なんか全体の票数では、民主党のゴアがまさっていたにもかかわらず、最終的にはフロリダ州で僅差の敗北でブッシュが勝つにいたりました。

これは言ったって仕方ないことですが、2000年の選挙でゴアが敗北した最大の理由は、ラルフ・ネーダーの立候補ですね。ネーダーに投票した人は、その多くはたぶん彼が立候補しなければゴアに入れたはずで、それだったらゴアが勝ったはず。その後のブッシュの惨憺たる有様を見ると、やっぱりあの選挙はゴアが勝つべきだったなと思います。そのせいかどうか、2004年の大統領選挙では、ネーダーは得票数を大幅に減らしました。

どっちみち、絶対(といっていいのかどうかは別ですが)民主党・共和党が勝つことが分かっている州というのは確実にあるわけで、やはり小選挙の戦いは、いかに中間層を取り込むのが勝負というものです。

で、話は早いですが、2016年の大統領選挙って順番からいくとやはり共和党の候補が有利なんですのかね? トルーマン以降、同じ政党の候補者が3連勝したのは80年~88年の共和党のみですが、88年に当選したブッシュの親父も再選はできませんでしたしね。

ところで、民主・共和両党の候補者を比較しますと、民主党のほうが若く、共和党のほうが年をとっているというふうに感じていました。実際はどれくらい違うのか、また調べて見ました。大統領だけでなく、副大統領候補も確認しました。ただこれも、再選を目指すとなると自動的に4歳年をとるわけで、その辺も加味しなければいけません。というわけで、参考までに再選時の年齢ははずした上での数字も出してみました。具体的には、民主党候補は、1980年、1996年、2012年の数字を除き、共和党は1972年、1984年、1992年、2004年の数字をはずしました。

画像を見る

で、非常に興味深いですね。民主党と共和党の大統領候補の年齢差が10歳ほど離れているのは予想以上の差でした。そして副大統領候補に関しては、むしろ共和党のほうが若い。今回共和党の副大統領候補であるポール・ライアンも42歳の若さです。

もっともかのリチャード・ニクソンは、選挙時39歳で副大統領候補に抜てき(1952年の選挙)されたんだから、42歳というのもありかも。

そういえばニクソンは、60年の大統領選挙に敗れたばかりか、62年のカリフォルニア州知事選にすら負けたくらいで(勝ったのは、前の記事で紹介したパット・ブラウン、現ジェリー・ブラウン知事の父親)それで復活したんだから、そう考えると安倍晋三が過日の自民党総裁選で復活したのも、あるいは驚くに値しないかもしれません。でもニクソンは(好き嫌いは別として)優秀な人間でしょうが、安倍は、彼を支持している連中からですら「あれは馬鹿だ」と思われているんだから、比較しても仕方ないか。

やはり民主党は、大統領候補は「若さ」「清新さ」で勝負し、共和党は「経験」「貫禄」で戦う、みたいなところもあるんですかね。で、副大統領候補が共和党が若いのは、やはり大統領とのコンビを考えているということでしょう。そうすると、若くして候補になったのに、あえて若手のゴアを副大統領候補に起用して選挙に臨んだビル・クリントンはかなり思い切ったことをしたというべきかな。ゴアも、副大統領候補には、ベテランのリーバーマンを起用しました。オバマも、やはり重鎮格といっていいバイデンです。そういえばケネディもジョンソンでした。

ともかく、今後4年間のオバマ政権について私なりに注視していきます。

なお現在11月7日 13時ごろですが、8日の記事として発表します。

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