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俺、変かい

外国政府の要人が野党の幹部に会ってわざわざ民主党内閣に対する協力を要請したなどということがあったら、大抵の人は、余計な口出しだ、内政干渉だ、外国の政府が日本の政治を壟断しようとしているなどと声を上げるだろう。

連合の古賀会長が公明党の幹部に会って民主党への協力・支援を要請した、ということが昨日の新聞に載っていた。新聞報道をどの程度信用してよいのか事実関係をよくよく確かめなければならないが、これで誰も異議を述べなければ、これが当たり前のこととして通用するようになるからあえて問題提起しておく。

連合は労働組合の一つである。その連合が民主党のオーナー気取りで日本の政治を壟断しようとしているのではないか、ということが気になる。

労働組合の数の力や豊かな資金力を背景に、労働組合が自分たちの都合の良いように政治を動かそうとしているのではないか。ついに労働組合が牙を剥き出したのではないか。労働組合が労働組合としての節度を失って、どんどん政治にのめり込んでいっているのではないか。

公明党のコアは創価学会という一宗教団体に所属しており、公明党という政党は創価学会の幹部の意思と相反する行動は出来ず、創価学会に依存し、かつこれに左右される存在だということが言われてきた。政教分離の掛け声の中で努めて政党としての自律性を対外的に示そうとしているが、いざと言うときには簡単に先祖返りする。

そういうことを私たちは知っているから、宗教団体の政治介入に厳しい目を向け政治と宗教の間に一線を画するようにしてきた。これは世間の厳しい目があってはじめて出来ることである。

誰も何も言わなければ、どんどんルーズになってしまう。

今、労働組合が一線を超えようとしている。そのことを自覚しないでどんどんルーズになろうとしている。

これで労働組合と宗教団体が手を組んで日本の政治を支配するようになったら、その輪の中に入れない一般の国民は大変なことになってしまう。労働組合は基本的に経営者とは対峙する立場に立つ。労働組合が非組合員のために動くことは、ごく例外的な場合を除いて基本的に考えられない。労働組合は、とことん行くと排他的な体質を顕わしてくる。労働組合が権力を持つとそうなる虞がある。

宗教団体も似たようなところがある。その排他性は、宗派の対立、宗教戦争、異端裁判などに顕著に現われている。

宗教団体が政治を支配してはならないのと同様に、労働組合が政治を支配するようになっては困る。

連合という組織は実に強大である。傘下の組合員を選挙運動や政治活動に駆り出すことが出来れば、相当の力を発揮することは間違いない。だからこそ、連合は自分たちの組織が何のためにあるかをよくよく考え、矩を超えないようにする必要がある。

些か、皆ルーズになっているようだ。

こんなことを心配する私は、俺、変かい?

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