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【アマゾン】、4,000以上の都市に留守宅のガレージ内配送を拡大!置き配の盗難が爆増?



■アメリカの宅配では受け手が不在の場合、玄関などドアの前に置きっぱなしとなる置き配が一般的だ。

玄関に置き配された宅配物を盗む輩を「ポーチ・パイレーツ(Porch Pirates:ポーチとは玄関の意味で『玄関盗賊』)」と呼び、ECの隆盛にともない年々深刻になっている。

今年はコロナ禍でネットショッピング需要が記録的に急増することが予想されており、ポーチ・パイレーツの被害も増大するのだ。

ショッピングコンパリゾンなどを行う調査会社のファインダー・コム(Finder.com)が1,790人を対象に9月に行ったオンライン調査のデータによると、アメリカ国内のポーチ・パイレーツの被害総額は昨年、54億ドル(5,600億円)にも上った。

1年間で約14%となる3,550万人が被害にあっており、平均の被害額は156.82ドル(約1.6万円)にも及ぶのだ。

所得別では比較的裕福な年収が8万~10万ドル未満の人の被害額が高く平均で266.18ドルになる。次に10万ドル~12万ドル未満で261.35ドルだ。

ポーチ・パイレーツの被害にあうのは最も年収が高い人達であり、年収が12万ドル以上は26.99%の人が被害にあっており次に10万ドル~12万ドル未満(25.68%)となっている。

逆に被害の割合や被害額が少ないのは低所得層で年収が2万ドル以下は被害にあったと回答したのは10%に過ぎなかった。年収が2万ドル~4万ドル未満では被害額も平均で99.86ドルでしかなかったのだ。

つまりポーチ・パイレーツでは高額品をネット注文する高所得者層が狙われているということになる。

 ポーチ・パイレーツ対策として留守宅に宅配するサービス「アマゾン・キー(Amazon Key)」を3年前から始めているアマゾンが12日、ガレージ内配送サービスを国内4,000超の都市に拡大すると発表した。

アマゾンは昨年4月、50都市を対象にガレージ扉を開けて宅配する「アマゾン・キー・フォー・ガレージ(Amazon Key for Garage)」を開始。

プライム会員限定の留守宅ガレージ内の宅配は「キー・イン・ガレージ・デリバリー(Key In-Garage Delivery)」とサービス名を変え、シカゴやダラス、ロサンゼルス、サンフランシスコ、シアトルで開始して他の都市にも拡大する。

キー・イン・ガレージ・デリバリーでは、アマゾン・フレッシュを介し生鮮品を含む食品などのネットスーパー宅配についてもガレージ内配達を行う。

ただし利用者はプライム会員であると同時にスマートフォン・アプリで操作できるチェンバレンのスマート・ガレージドア「マイQオープナー(MyQ Garage Door Opener)」をガレージに設置する必要がある。

またオプションとして互換性のあるリング・スマートカメラを利用することでガレージへの配送の様子をリアルタイムで確認することも可能だ。

 アマゾンは2017年10月、プライム会員向けに配達員が留守宅のスマートドアを開けて宅配するサービス「アマゾン・キー(Amazon Key)」を開始。

また翌年4月には利用者の車を宅配ボックス代りにするサービス「アマゾン・キー・インカー・デリバリー(Amazon Key In-Car Delivery)」も始めた。キー・インカー・デリバリーも配達員が自動車のトランクを開けて宅配するサービス。しかしどちらのサービスもデバイスや設置にコストがかかる。

車を宅配ボックス代りにするサービスでは車種が一部に限られてもいる。ガレージ内配送でも30ドルのクレジットがつくものの専用デバイスを購入しなければならない。

 今年はパンデミックの影響でオンラインショッピングが記録的に増加することで、ポーチ・パイレーツの被害も11%も増えると見られている。

人と接触せずに注文品を受け取れ注文品を盗まれる心配も減るサービスをコストをかけてでも多くの人は利用したいとネット通販最大手は考えているのだ。

トップ画像:プライム会員限定の留守宅ガレージ内の宅配「キー・イン・ガレージ・デリバリー(Key In-Garage Delivery)」。人と接触せずに注文品を受け取れ、注文品を盗まれる心配も減る

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。毎年深刻化するポーチ・パイレーツの問題により、アマゾンが開発した食品スーパーのアマゾン・フレッシュはスーパーマーケットとしてだけでなくピックアップ(もしくは返品)拠点として客数が増えるのです。

安心・安全な日本にいたら、玄関に置いてある宅配を盗むなんてことは一般的に理解できないことだと思います。こちらの輩は、玄関にカメラが設置されており「カメラで24時間撮影していますよ」と掲げても盗む人は盗みます。

パッケージを盗んでいる動画をYouTubeにあげられ、そこで自分たちの顔が晒されるリスクも盗人は気にもしません。こういった鉄面皮の人たちが多いので、セキュリティカメラとは別に自衛手段を取らなければならないのです。

アマゾン・フレッシュが数千店の規模に増えるまで、コストをかけてもガレージ内配送に切り替える人は多いのです。特に今年はネットショッピングが急増するだけでなく、コロナ禍で仕事をなくし悪いことに手を染める人も出てきますから...

 アメリカではコロナ感染者が急増していることで、コンタクトレスという点もガレージ内配送が増える所以です。

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