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田中文科大臣の暴走:完全な権限の濫用。問責決議の検討も

 案の定田中文部科学大臣が暴走した。その上、今日の記者会見では迷走している。

 「新しい設置基準に基づいて3大学を再審査する」と言っているが、そんなことは認められない。

 そもそも3大学は今の設置基準に基づいて申請の手続きを進め、審議会からお墨付きをもらっているのだ。新しい設置基準がまだ出来ていない以上は現行の基準に従って粛々と認可されるべきであろう。
 基準をクリアしていても、大臣の考えひとつで認可されない場合もあるとなると、事前に大臣に直接お伺いをたててからでないと、おいそれと大学の設置の準備にかかれないことになる。

 昨日の自民党の文教科学部会では、「現在存在する設置基準に適合していて、審議会も認めているのに、大臣の裁量で不認可とできるのか?」との複数の議員からの文科省の官僚は満足に答えることは出来なかった。この国は法治国家であり、そんなことは出来るわけはない。行政手続法という法律があって、大臣の認可権もその手続きに沿って進められることが規定されている。大臣の考え一つで認可不認可を決めるのは明らかに権力の濫用だ。
 
 百歩譲って新しい設置基準で再審査するにしても、時間がかかる。特に田中大臣が言っている「大学の質の低下」や「設置認可のあり方そのもの」まで視野に入れた議論をして新設置基準を作るとなると、それ相応の時間がかかる。1週間や2週間で出来る話ではない。
 近畿大学の理事長として大学経営に携わる者としてよく分かるのだが、新設大学は募集力が弱いため試験日を早めに設定して学生の確保を図る。また今回設置申請している3法人は短大か専門学校を経営しており、それらからの指定校推薦や編入試験でも学生を確保していくと思われる。ご存じのように推薦入試や編入試験の山場は11月である。12月に設置基準を改訂してから審査していたのでは年を越してしまい受験シーズンの山場は超えてしまう。特に募集力の弱い新設大学は十分な学生を集めることは不可能になるだろう。

 思いつきで学校や学生を混乱に陥れた田中文科大臣は問責に値する。との指摘が参議院自民党内で出てきている。

 ある先輩から、「君が国会で厳しい質問をして田中文科大臣に嫌われると、大臣の気分で近畿大学に解散命令が出されてお取りつぶしになるかもよ」と冗談交じりに言われた。田中大臣がやっていることはそのレベルだ。

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