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新型コロナ対策は医療優先? 経済優先? そもそも2者択一じゃない 協力すれば両方できる

高橋先生の東洋経済記事です。



この記事の中で高橋先生は

>新型コロナ感染ステージ
0 新型コロナウイルスに暴露(身体にウイルスが入る)したことがない。無症状
1 暴露(感作)したが感染(細胞に入り込み増殖)したことがない。ほぼ無症状
2 感染したが自然免疫で治癒。ほぼ無症状か風邪症状
3 獲得免疫が立ち上がり始める。風邪症状で隔離
4 獲得免疫と闘う。症状が全身に(軽症)、入院、治癒するが一部で後遺症発生
5 サイトカインストームが発生。急激に重症化、入院、後遺症が出る
6 死亡
と、わかりやすい分類を提示されています。

そしてPCR陽性はすぐ治癒する可能性が高い1や2も陽性としてカウントされます。そして残念ながらこのほぼ無症状の2でも人に感染させる可能性があることがこの感染症を収束させることが難しい理由です。

>(1)すでにある免疫(自然免疫、細胞性免疫、微量抗体など)で新型コロナを処理しきれなかったケースで、かつ、(2)血管が非常に傷んでいる人で、(3)サイトカインストームという現象が発生するという、3つの条件がすべて重なった場合、死に至る可能性がある。
そう、この3つの条件があると重症化し、そうでなければほとんど治癒(一部に後遺症)する感染症である新型コロナウイルス。以下のように高橋先生は患者予測の数字を出されています。
>日本の場合、暴露した人のうち約98%は無症状かこのような自然免疫で対処でき、風邪様の症状で終わる(ステージ1~2)。
>抗体が出現すると、日本の場合98%以上で新型コロナが殲滅され、感染ストーリーが収束する(ステージ3~4)。
>サイトカインストームを引き起こすステージ5(注;1万人に4人)
>重症化するのは、59歳まででは暴露した人が100万人いたとして1~6人、60歳以上では100万人に31人、70歳以上では暴露100万人に対して59人
>死に至る(ステージ6)ような重症例では血栓のみならず、かなりの出血が高頻度で観察される。死に至る例は29歳まではゼロで、30~59歳では暴露100万人に対して1人、60~69歳では10人、70歳以上では44人というシミュレーション結果
おそらくこの見積もりは正しいでしょう。そう、それほど数的には大したことがないように見えます。だからではないですが高橋先生は
>今回の変異した新型コロナが日本に入ってきたとしても、上記の日本人の対コロナに対する強みは発揮されるので、今回も欧州ほどには重症者や死亡者は増えないだろう。日本は集団免疫の状態に近づきつつあるとみている。
という結論を出されています。私の以前の記事もほぼ同じです。ただ今は集団免疫の力はスウェーデンの例から感染防止には弱いことを実感しています。そして死亡者が増えてないのは医療者の頑張りのおかげであることは間違いありません。

そしてこの記事でもそうですが、なぜかわかりませんが、対策として医療優先と経済優先のどちらかの2者択一を望む論調が多いことが今の日本の事実として存在します。その結果ある医師のように感染対策はほとんどいらないといういわゆる感染対策は日本ではいらないという無双状態推薦のようになることすらありました。

ではなぜこれだけ見た目は大したもののようには見えない新型コロナウイルスで医療崩壊が言われるのか。それはもともとの日本の医療の重症度管理の予備力がそこまでなく(以前の救急たらいまわしの記事など)、今の救急などの医療現場の人的、医療的能力に10年以上前から全く余裕がなく改善していないからです。その上コロナウイルス患者の管理が他の疾患の重症患者に比べて明らかに感染管理の面などで負荷がかかり、ほんの少しの患者増加、院内感染での医療者の減少などで現場が崩壊してしまいます。

そしてそれを知らない一般の人間、また重症を経験したことのない、現場をあまり知らない頭がいいだけの医師たちが、自殺増加などの面から過度な感染対策はいらないと言います。

また一部の医師による現場の医療者が足りなければ増やせばいいなんて簡単に発する記事もみました。それが簡単にできるのなら私は以前選挙なんか出ていません。医療費の問題、医師不足の問題、働き方改革の歴史を全く無視して、簡単に重症疾患対策の医療改革ができると思われているのでしょう。(以前の記事 医師の働き方問題、いや医療をどうするのか 医師からの一つの提案です

現実には簡単にできないことを、理想論で発する医師たちをみてると、同業者だけに正直とても腹が立ちます。そして現場でずっと働いている医療者たち、特に感染症医からものすごく反感を買い、さらにその反発からではないでしょうが医療的には理想の少し過剰な医療重視対策が提案され、経済優先と対立してしまっているのが現状です。

なぜ互いに協力できないのか不思議でしょうがありません。なぜ感染対策と経済対策が同時にできないと決めつけているのでしょう。もちろん政治家のパフォーマンスが悪いことはもちろんです。それでもいいスポークスマンをつけて、尾身先生たちの意見を正しく伝えることを努力して欲しいと感じてます。

少しの不自由で感染対策しながら絶対経済を回すことは両立できるはずです。私も全部ではないですが宮沢先生の意見に同意しています。GoToだけではそこまで患者は増えません!そして医療だけでは健康な人の自殺は減りません。

ワクチンの話で、20歳未満は死者どころか全く重症者すらいないことの報告がなされたそうです。このようなことを含めて、どこを手を抜いて、どこに重点をおき、そしてどうやって経済を回すのかができるはずです。

長くなりました。

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