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【米大統領選2020】 全50州で大勢判明、バイデン氏当選確実 トランプ氏「どちらの政権に」

米大統領選で13日夜(日本時間14日未明)、全50州の大勢が判明した。ジョージ・バイデン次期大統領は南部ジョージア州でも勝つ見通しで、獲得する選挙人は計306人となる見込み。ドナルド・トランプ大統領はノースカロライナで勝利する見通しで、計232人となった。当選には270人以上が必要。一方で8日ぶりに記者団の前に現れたトランプ氏は、パンデミック対策について語りながら「どちらの政権になるのか」と将来についてわずかながら言及した。

全国での得票数ではバイデン氏が7800万票近くを獲得し、500万票以上リードしている。バイデン氏はこれで、前回大統領選で民主党が落としたペンシルヴェニア、ミシガン、ウィスコンシン、アリゾナ、ジョージアの各州を奪還する見通し。

トランプ氏はジョージア州の大勢判明から間もなくホワイトハウスで記者発表を行ったものの、新型コロナウイルス対策について説明するにとどまり、敗北宣言はしなかった。記者からの質問も受け付けなかった。

2016年の前回大統領選では、トランプ氏が306人の選挙人を獲得し、民主党のヒラリー・クリントン候補(232人)を破っている。

ジョージア州では手作業による再集計が行われる予定だが、州選管当局は大勢が変わる見通しはないとしている。

同州の再集計は、アジアやアフリカなどで紛争解決や選挙の監視を行っている米カーター・センターが行うことになった。カーター・センターがアメリカの選挙でこうした役割を果たすのは初めてで、アメリカの民主主義に対する自信を拡大したいと述べている。

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民主党の大統領候補がジョージア州で勝つのは1992年以来となる。

同州は今年7月に80歳で亡くなった公民権運動の闘士、ジョン・ルイス下院議員(民主党)の選挙区の一部。トランプ氏は2017年1月にルイス議員を「口先だけ」と攻撃し、大勢の非難を浴びた。また、同州でのバイデン氏勝利には、2018年の州知事選に僅差で敗れたステイシー・エイブラムス氏(同)が中心となり、大々的な有権者登録運動を推進したことも大きく影響したと言われている。

ペンシルヴェニア州は再集計せず

ジョージア州に先立ち同日未明には、アリゾナ州でもバイデン氏の勝利が確実となった。

長年共和党の地盤だったアリゾナ州で民主党の大統領候補が勝つのは、1996年のクリントン氏以来。それ以前に民主党の大統領候補が同州で勝ったのは、1948年のハリー・トルーマン副大統領(当時)だった。

アリゾナ州は長年、共和党重鎮で2008年の大統領候補だった故ジョン・マケイン上院議員の地元だった。上院議員同士だったバイデン氏とマケイン氏の党派を超えた友情は有名で、今回の選挙ではマケイン夫人がトランプ氏ではなくバイデン氏支持を表明していた。トランプ氏はマケイン氏とたびたび対立し、葬儀にも遺族の意向を受けて欠席したとされている。

一方、ペンシルヴェニア州のキャシー・ブックヴァー州務長官はこの日、「立候補者の得票差が0.5%以下ではなかったため」、再集計は行わないと発表した。

開票率99%でバイデン氏は6万票以上リードしており、勝利見通しに十分な票差があるという。

トランプ氏「どちらの政権になるのか」

トランプ大統領はこの日、8日ぶりに記者団の前に姿を現した。バイデン氏が選挙人を270人以上獲得したと報じられてからは初めてとなる。

しかし新型ウイルス対策に言及するのみで、敗北宣言は行わず、質疑応答も受け付けなかった。トランプ氏は投票日の3日以降、選挙に不正があったとする立証されていない主張をツイッターで繰り返し、各地で訴訟を起こしている

トランプ氏はウイルス対策について、「この政権はロックダウンを行わない(中略)将来何が起こっても、どっちの政権になるのかはいずれ分かるだろうが、この政権はロックダウンを行わない」と述べた。

バイデン氏はすでに、専門家を集めたCOVID-19対策チームを立ち上げており、このチームが感染拡大を食い止める方法として数週間のロックダウンを検討していると報じられている。

トランプ氏はさらに、政府のワクチン早期開発プログラム「ワープスピード作戦」の成功を称賛。「この規模と影響力のある医学的な業績が、これほど素早く達成されたことはない」と述べた。米製薬大手ファイザーと独ビオンテック(BioNTech)は9日、治験の予備解析の結果、開発中のワクチンが90%以上の人の感染を防ぐことができることが分かったと発表している。

ファイザーは「オペレーション・ワープ・スピード」の助成を受けていないが、同プログラムを通じてワクチンの流通を行うことで政府と合意している。トランプ氏は記者団を前に、「ファイザーが自分たちはワープスピード作戦に参加していないと発表したのは、とても残念なことだった」と繰り返し、米政府が同社のワクチン開発に大きく貢献したと強調した。

トランプ政権の新型ウイルス対策チームはこのほか、バイオ製薬会社モダーナが開発中のワクチンも期待が持てるとしている。

トランプ氏は、12月には数百万回分ものワクチンが提供され、アメリカ全土に行き渡ると発言。一方で、民主党はワクチンの安全性を懸念しているからニューヨーク州にはワクチンは行き渡らないだろうと、かねて対立している同州アンドリュー・クオモ知事にあてつけた発言もした。

一方で会見に同席したマイク・ペンス副大統領は、国内での感染拡大を認めた。アメリカでは11月に入り、1日当たりの新規感染報告が10万件を超えている

(英語記事 US election Live Page

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