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NY市場サマリー(13日)=S&P最高値、円とスイスフラン上昇

[13日 ロイター] - <為替> 安全通貨である円やスイスフランが上昇した。欧米での新型コロナウイルス感染第2波を巡る懸念を背景にリスク選好度が低下した。

円<JPY=D3>は対ドルで0.46%高の104.615円。スイスフラン<CHF=EBS>は1ドル=0.9132フランに上昇した。一方、ドル指数<=USD>は0.23%安となった。

週初に米製薬大手ファイザー<PFE.N>が開発中の新型コロナワクチンの臨床試験(治験)で感染を防ぐ有効率が90%を超えたと発表したことを受け、円は9日に対ドルで約2%急落。スイスフランは週央に0.9192フランまで下落した。

ただ、新型コロナ感染者が増加しているほか、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長と欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁が前日に経済の先行きは不透明なままだと強調したことを受け、週末にかけリスク回避の動きが広がった。

ウエスタンユニオン・ビジネス・ソリューションズのシニア市場アナリスト、ジョー・マニンボ氏は「感染者が増加し続けている中で楽観的な見方を維持するのは難しい」と指摘。「トンネルの出口が見えているが、まだトンネルの中だ」と述べた。

円はこの日上昇したが、週間では6月以降で最大の下げとなった。

ユーロは0.24%高の1.1832ドル。ECBのシュナーベル専務理事とデコス・スペイン中銀総裁は13日、新型コロナワクチン開発の進展は安心感をもたらすものの、感染抑制に向けた新たな規制措置でユーロ圏経済が打撃を受ける恐れがあると述べた。

一方、高リスク通貨の豪ドルも買われ、0.44%高の1米ドル=0.7265豪ドルとなった。

ソシエテ・ジェネラルのFXストラテジスト、キット・ジャックス氏はノートで「ワクチンを巡る楽観がある一方、FRBが冬季以降も超緩和策を維持するとの見通しがドルに対する弱気姿勢につながっている」と指摘。「長期的に大きな利益が得られるのは経済成長や貿易に敏感な高ベータ通貨だ」とした。

ニュージーランド(NZ)ドル<NZD=D3>は1米ドル=0.6840NZドルと横ばい。今週は2019年3月以来の高値を付ける場面があった。

<債券> 国債利回りがおおむね上昇。週末を迎えポジション調整の動きが見られた。新型コロナウイルス感染が急増する中、引き続き慎重な取引が目立った。

リスク心理を見る上で参考になる利回り格差は拡大。2年債と10年債の利回り格差<US2US10=RR>は71.20ベーシスポイント(bp)となった。

米疾病対策センター(CDC)が13日発表した米国の新型コロナウイルス感染者数は19万4610人増の1050万8864人。死者は1147人増え24万2216人だった。

米大統領選で当選を確実にした民主党のバイデン前副大統領の新型コロナ対策本部(タスクフォース)共同議長は13日、次期政権が感染抑制に向け全土で経済活動を停止することはなく、特定の地域に絞った対策に重点を置く方針を示した。

米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は12日、新型コロナワクチンの臨床試験(治験)で良好な結果が出たことは好ましいものの、FRBと議会の双方が支援を拡大し、議会は追加の経済対策を打ち出す必要があると強調。失業率がさらに改善しても、一部の労働者には経済の変化に伴い職探しに向けた支援が必要で、結局のところ新型コロナは経済の長期的な生産能力を損なう恐れがあると指摘した。

USバンク・ウェルスマネジメント(ミネアポリス)の債券部ディレクター、ビル・メルツ氏は、FRBが長期債の買い入れへのシフトや資産買取プログラムの拡大を発表する可能性が高まっているとした上で、「そうなれば景気回復を後押しし、長期金利の上昇を抑えることになる」と述べた。

10年債利回り<US10YT=RR>は約1bp上昇し0.893%。一方、30年債利回り<US30YT=RR>は1.648%に低下した。2年債利回り<US2YT=RR>は小幅上昇し0.179%。

経済指標では、10月の卸売物価指数(PPI)が前月比0.3%上昇と、6カ月連続で伸びた。11月のミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)は77.0と、10月確報値の81.8から低下。米大統領選の結果や新型コロナの感染再拡大が影響した。

<株式> 反発し、S&P総合500種<.SPX>が終値として最高値を更新した。新型コロナウイルス感染拡大に歯止めがかからない中でも、好調な企業決算のほか、ワクチン開発への期待で株価が押し上げられた。

今週は新型ウイルス感染拡大に対する懸念と、ワクチン開発への期待で相場は大きく振れたが、この日は在宅勤務の拡大で四半期決算が好調だったネットワーク機器大手シスコシステムズ<CSCO.O>が上昇し、S&P総合500種の大きな押し上げ要因となった。

娯楽大手ウォルト・ディズニー<DIS.N>も上昇。前日発表の7─9月期決算は減収となったものの、動画配信サービスが急速に伸びていることや、テーマパーク事業が一部回復していることが好感された。

ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズのチーフ投資ストラテジスト、マイケル・アローン氏は「少なくともこの日に関しては、ワクチン期待と堅調な企業決算で景気回復は継続するとの観測が出ている」と述べた。

この日は小型株で構成するラッセル2000指数<.RUT>も終値としての最高値を更新。グロバルト・インベストメンツ(アトランタ)のシニアポートフォリオマネジャー、トム・マーティン氏は、エネルギー<.SPNY>株や不動産株<.SPLRCR>などの景気敏感株が情報技術株<.SPLRCT>などのグロース株をアウトオパフォームしたことは「経済が立ち直りつつあるとの楽観的な見方」が出ていることを如実に示していると語った。

前日は新型ウイルス感染拡大を巡る懸念で主要3指数は下落。ただこの日、大統領選で当選を確実にした民主党のバイデン前副大統領の新型コロナ対策本部(タスクフォース)の共同議長が、感染抑制に向け全土で経済活動は停止せず、特定の地域に絞った対策に重点を置く方針を示した。

ステート・ストリートのアローン氏は、全面的なロックダウン回避の方針も市場で好感されたと指摘。ただ連邦準備理事会(FRB)当局者が、政府の追加支援がない中、感染拡大は経済に対するリスクになると警告していることを踏まえると、市場は過度に楽観的になっている可能性があるとの見方も示した。

今週は米ファイザー<PFE.N>が9日、独ビオンテック<BNTX.O>と共同開発する新型ウイルス感染症ワクチンの有効率が90%を超えたと発表。これを受け株価は大きく上昇し、週足での上昇率はS&P総合500種が2.2%、ダウ工業株<.SPX>30種が4%となった。ただナスダック総合<.IXIC>は0.6%下落。在宅勤務の拡大が追い風になっていた情報技術株に利食いが出たことが重しとなった。

<金先物> 新型コロナウイルスの感染再拡大に懸念が広がる中で買い戻しが入り、続伸した。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前日比12.90ドル(0.69%)高の1オンス=1886.20ドル。

<米原油先物> 景気回復に伴うエネルギー需要拡大への期待がしぼみ、続落した。米国産標準油種WTIの中心限月12月物の清算値(終値に相当)は、前日比0.99ドル(2.41%)安の1バレル=40.13ドル。ただ、週間では8.05%上昇した。1月物は1.01ドル安の40.40ドルだった。

ドル/円 NY終値 104.62/104.65 <JPY22H=>

始値 104.95 <JPY=>

高値 104.99

安値 104.57

ユーロ/ドル NY終値 1.1832/1.1836 <EUR22H=>

始値 1.1817 <EUR=>

高値 1.1836

安値 1.1809

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 99*15.00 1.6475% <US30YT=RR>

前営業日終値 99*11.63 1.6520%

10年債(指標銘柄) 17時05分 99*25.00 0.8979% <US10YT=RR>

前営業日終値 99*28.50 0.8860%

5年債(指標銘柄) 17時01分 99*07.00 0.4094% <US5YT=RR>

前営業日終値 99*09.00 0.3960%

2年債(指標銘柄) 17時05分 99*28.50 0.1811% <US2YT=RR>

前営業日終値 99*28.75 0.1770%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 29479.81 +399.64 +1.37 <.DJI>

前営業日終値 29080.17

ナスダック総合 11829.29 +119.70 +1.02 <.IXIC>

前営業日終値 11709.59

S&P総合500種 3585.15 +48.14 +1.36 <.SPX>

前営業日終値 3537.01

COMEX金 12月限 1886.2 +12.9 <GCv1><0#GC:>

前営業日終値 1873.3

COMEX銀 12月限 2477.5 +46.9 <SIv1><0#SI:>

前営業日終値 2430.6

北海ブレント 1月限 42.78 ‐0.75 <LCOc1><0#LCO:>

前営業日終値 43.53

米WTI先物 12月限 40.13 ‐0.99 <CLc1><0#CL:>

前営業日終値 41.12

CRB商品指数 151.8571 ‐1.1566 <.TRCCRB>

前営業日終値 153.0137

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