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日産の今期最終赤字6150億円に縮小、販売上積みやコスト削減で


[東京 12日 ロイター] - 日産自動車<7201.T>は12日、2021年3月期(今期)の連結純損益が6150億円の赤字(前期は6712億円の赤字)になりそうだと発表した。従来見通しの純損失6700億円から縮小する。新車需要全体の回復を受けて世界販売計画を上積みするほか、固定費や販売費などのコスト削減が寄与する。

通期の売上高予想は従来の7兆8000億円から7兆9400億円に、営業損益予想は4700億円の赤字から3400億円の赤字にそれぞれ上方修正した。

内田誠社長はインターネットで会見し、「第2四半期(7─9月期)で示した勢いを下期も継続させることが重要だ」と語った。

新型コロナウイルスの影響で落ち込んだ世界の新車需要は、7─9月期になって回復傾向にある。内田社長も、7月時点の想定に比べて「全体需要の状況が良くなっている」と語り、販売計画を上方修正した理由を説明した。

ただ、7─9月期の純損益が黒字となったトヨタ自動車<7203.T>やホンダ<7267.T>、SUBARU<7270.T>、スズキ<7269.T>に比べ、444億円の赤字が残った日産の反転は勢いが弱い。

今期の世界販売計画は416万5000台と従来計画から1%上積みするにとどまった。このうち北米は124万5000台、日本は53万台とそれぞれ従来から1万台上乗せし、欧州は40万5000台と従来から5000台増やした。中国は146万台と従来から1万5000台引き下げた。

内田社長は、販売台数を過度に追い求めず、1台当たり収益を確保し、「着実な成長を果たす。そのために主要市場に競争力の高い新型車を投入していく」と語った。

会見に同席したアシュワニ・グプタ最高執行責任者(COO)によると、収益改善が課題の米国市場は、7─9月期のディーラー在庫が前年同期比28%減少。値下げ原資としてディーラーに支払う販売奨励金は1台当たり5%減り、販売価格は1台当たり3%上昇したという。

内田社長は、今期中に固定費を19年3月期比約3000億円削減する目標は「計画通り進んでいる」と強調。経営再建に向けた構造改革は「着実に進んでいる」と語った。

同時に発表した7─9月期の純損失は444億円と、4─6月期の2856億円の赤字から改善した。営業損失も48億円と、4─6月期の1539億円から赤字幅が縮小。売上高は1兆9185億円で、4─6月期の1兆1742億円から伸長した。

上期(4─9月期)の純損益は3299億円の赤字(前年同期は653億円の黒字)だった。売上高は前年同期比38.2%減の3兆0926億円、営業損益は1587億円の赤字(同316億円の黒字)だった。

金融機関からの借り入れ枠であるコミットメントラインは、9月時点で2兆円あるという。

*内容を追加しました。

(白木真紀 編集:久保信博)

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