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気象予報士の穂川果音、「生物季節観測」の見直し発表に「心にぽっかり穴が空くような感じ」

 気象庁は10日、これまで約70年間にわたって続けてきた「生物季節観測」の対象の見直しを発表した。

「生物季節観測」は、サクラやイチョウの開花、セミの初鳴きなど57種の植物と動物を観測することで、季節の遅れや進み、気候の違いの変化を捉えるために続けられてきた。

 気象予報士の穂川果音は「気象台から半径5km以内のエリアで行われるもので、たとえば“ミンミンゼミが鳴く頃だな”ということで、職員が1日に何度かでかけて目視したり、耳で聞いたりして判断していたそうだ。気象台によっては、図鑑なども使って誤認がないようにしていたそうだ」と話す。

 日本大学大学院で昆虫について専攻し、卒業後には研究機関に勤務していた経験も持つ“昆虫芸人”の堀川ランプは「初見・初鳴などのデータは前年のものと比較することで、自然に対する影響を把握することができる。例えば、台風や大雪、ソーラーパネルの設置といった環境の変化が動植物にどのような影響を与えるのか、などが分かる」と説明する。

 ところが近年、気象台や測候所周辺の生態系の変化により、適切な場所に標本木を確保することや対象の動物を見つけることが困難になおり、気象庁では今回の見直しを決めたようだ。これにともない、動物観測はすべて廃止し、植物も、毎春の報道でおなじみの「サクラの開花・満開」などの6種目のみとなる。

 穂川は「みなさんの生活に直接的なな影響あまりない。ただ、70年近くも研究されていた気候と動植物の関係性のデータ収集が途絶えてしまうというのは、大きな損失になるのではないか。日本は四季があるのに、それをみんなが感じられる機会が減るのはすごく寂しい。心にぽっかり穴が空くような感じだ」と話していた。(ABEMA/『ABEMA Prime』より)

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