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さんま、マツコが経費削減で切られる日…「高コスパ司会者」テレビ業界150人の回答


「使いたい司会者」10位の江口洋介に期待されるものは……

 コロナ禍のなか、テレビの制作現場は経費削減に追われている。それは、番組の顔である司会者のギャラも例外ではない。昨今、最も重視されているのは、コストパフォーマンスの高さ。つまり、『安いギャラで視聴率の取れる司会者は誰なのか?』に業界の関心が集まっているのだ。

 本誌は今回、大手広告代理店が民放各局のプロデューサー(以下・P)、ディレクター(以下・D)、編成担当者(以下・編成)計100名、制作会社プロデューサー(以下・制作P)計50名の、合計150名におこなったアンケートを入手した。

「アンケートには、テレビマンの本音が表われています。『使いたい司会者』のなかに、現在多くの番組を持つ、くりぃむしちゅーの上田晋也やマツコ・デラックス、明石家さんまらの名前がありません」(大手広告代理店関係者)

 コロナ禍の以前であれば、“鉄板” とされてきた大物司会者たちに、高額のギャラを払っても番組は成立していた。しかし、いまやスタジオ収録やロケの予算も削減されるなか、「コスパのいい司会者」が求められているというわけだ。そんな「高コスパ司会者」を、業界関係者の声と併せて紹介する。

 1位に選ばれたのは『林修の今でしょ!講座』(テレビ朝日系)、『林先生の初耳学』(MBS/TBS系)などの冠番組を持つ、林修だ。「今でしょ!」は、2013年度の新語・流行語大賞に選ばれたが、あれから7年、すっかりお茶の間の顔になった。現在、ローカル放送を含めると、週に9本のレギュラーを抱える。

「既存のタレントと違い、素人(視聴者)の目線を大切にしているところが共感を得られやすい」(A局P)

「いつもスーツ姿で清潔感があり、キャラクターも上手な話し方も◎」(制作P)

「ゲストのタレントたちからも人気がある」(B局D)

 2位は、いまや好感度No.1芸人である、サンドウィッチマン。ローカル番組やBSも含めると、12本ものレギュラーを持つ “売れっ子” だ。

「空気が読めて、制作側が求めていることを、ちゃんと理解してくれる」(C局編成)

「司会者というより、番組を回すことができる。本当に助かる便利屋さん」(D局P)

 3位には、“あざとく” 田中みな実がランクイン。

「同年代の女性からの支持は絶大で、30代、40代男性の支持も高い」(E局P)

「スタッフへの気遣いには感心するほど」(A局D)

 4位には、「ギャラは高いが数字が取れる」と評判の内村光良が入った。スタッフとの人間関係が魅力のようだ。

「まわりのスタッフをやる気にさせる、リーダーシップを持っている。業界内で悪口を聞いたことがない」(制作P)

「本当はすごく繊細で照れ屋だけど、彼を慕っている芸人は多い」(B局編成)

 5位は、AKB48グループで、一番の成功者である指原莉乃。魅力は、「誰とでも組める」ことにあるという。

「番組を回すのも上手だし、コメントも的確。番組のコンセプトを、1回聞いたら理解してくれる」(C局D)

「適度な下品さと上品さを併せ持っている」(D局編成)

 6位のSHELLYには、業界内の評価が高いことを再確認できるコメントが並んだ。「若年層から中高年層まで女性の支持が高い。グローバルな視点もあって、お堅い番組もちゃんとこなせる」(E局P)。7位は松岡修造。「ドキュメンタリーの進行役など、壮絶な人生を語る番組を担当してほしい」(B局P)。

 8位から10位は、谷原章介、香川照之、江口洋介と、俳優3人がランクインした。

「このランキングの特徴は、俳優を本業としている方が多いこと。実績十分な方ばかりですが、バラエティや情報番組、報道番組を制作する際、『落ち着いた雰囲気の番組作りをしたい』ということでしょう」(広告代理店関係者)

 谷原は、その落ち着いた語り口が好評だが、業界関係者の評価を上げたのが、「天皇陛下御即位をお祝いする国民祭典」での総合司会だった。「品行方正を絵に描いたような清潔さ」(C局編成)。

 香川は、『半沢直樹』(TBS系)シリーズでの怪演はもちろん、昆虫への造詣の深さから教養番組を担当したり、趣味であるボクシング中継にはギャラ度外視で出演するなど、制作側からの評価が高い。「ドキュメンタリーの語り部としても、超一流」(D局編成)。

 江口は、『ガイアの夜明け』(テレビ東京系)など、硬派な番組の司会を担当し、お堅いクライアントからも好評を得ている。「なによりも、正義感の塊のような説得力のある語り口調が魅力」(E局編成)。


「使いたい司会者」13位のトラウデン直美は、「将来、期待する司会者」としても期待が集まる

 ほかに特筆すべきは、13位に入ったトラウデン直美だろう。ブレイクしたきっかけは、NHKで生中継された「祝賀御列の儀」の特別番組に出演した際の、コメント力の高さ。今では、BSの経済番組や情報番組をメインに出演。今回、同時におこなわれた「将来、期待する司会者」調査では、2位以下に大差をつけてトップとなった。

「ひとりでの切り盛りはまだ難しいが、メインの補佐としては、これ以上ない優秀な秘書役」(制作P)

「ハーフで美人だし、“第2の滝クリ” になれる」(A局編成)

 本来ならば、もっと上位にいてもおかしくない中居正広が、16位なのは意外だったが……。「独立して起ち上げた個人事務所の社名に掲げているとおり、のんびりな性格になっている」(B局D)。

 フリーアナのなかでは、田中みな実に次ぐ需要を誇る鷲見玲奈が、17位に入った。「人気者になりたいというガッツが溢れていて、エロい衣装も抵抗なく着てくれる=数字が取れるから」(C局D)。

 また、今後ランクアップ確実なのが、23位の大泉洋だ。2020年の『紅白歌合戦』の司会にも抜擢されたが、笑いも取れて、テレビマンの間では重宝される存在だという。「『水曜どうでしょう?』(HTB)は秀作なので、タモリや鶴瓶の次に “ぶらぶら” させたい」(D局編成)。

 最近、露出が急増している20位の芦田愛菜は、『麒麟がくる』に出演が決定。「秀才ぶりが窺えるし、視聴者は彼女の成長を、自分が過ごしてきた月日になぞらえている」(E局P)。

 最後に、大手広告代店関係者が、テレビの将来を占う。

「コロナ禍前の『なんでもあり』だった時代とは、状況が一変しました。司会者を替えることで、新たなスポンサーや視聴者を獲得する動きは加速するでしょう。

 また、従来のように大手芸能事務所からの押しつけではなく、本当に制作側が仕事をしたい人を選択することが、増えていくでしょうね」

写真・本誌写真部

(週刊FLASH 2020年11月24日号)

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