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「セキュリテ」にはできて、投資信託にはできないこと

丸の内朝大学マネーコミュニケーションクラスは毎週金曜日の朝7時15分から講義をやっています。今週金曜日は、ゲストとしてミュージックセキュリティーズの猪尾さんがいらっしゃいます。

猪尾さんが手がけているのは、セキュリテ ファンドと呼ばれる証券化商品です。震災の被災地の復興支援をしたり、カンボジアやベトナムのマイクロファイナンスをサポートするような金融商品を多数取り扱っています。

この商品の仕組みは匿名組合契約というものですが、多くの人から集めたお金をまとめて投資をして、実績に応じて分配するという仕組みは、投資信託に良く似ています。しかし、投資信託にはできず、セキュリテにしかできないことがあるのです。

投資信託も小口の資金を集める仕組みとして、極めて優れたプラットフォームだと思いますが、ファンドの価値を基準価額として毎日計算しなければならないルールになっています。国内の公募投資信託の場合、日経新聞などには毎日の基準価額が株価と同じように掲載されています。

株式や債券に投資しているのであれば、毎日の時価を計算するのは簡単です。データさえ取れれば、自動的に日々の価格変動を勘案して数字を出せるのです。

しかし、例えば復興支援で東北のお店をサポートするファンドを作った場合、毎日そのプロジェクトの価値を算出することは困難です。そこで、投資信託ではなく、セキュリテ ファンドの出番となります。このファンドは日々の基準価額はありません。投資期間が終了した時点での実績によって投資家のリターンが決まる仕組みになっているのです。

また、投資家特典として実績リターンだけではなく、そのお店が作った商品やサービスを投資家の方に還元しているファンドもあります。

セキュリテ ファンドからは、投資先の人たちの一生懸命やっている姿が見えてきます。そんな人たちを応援したい人が投資家になり、さらにはお客さんにもなっているようです。関わっている人たちの距離がとても近いのです。

まだ、投資信託に比べれば、とても小さなマーケットですが、存在意義のある、そしてこれからの成長に期待できる金融商品です。そんな証券化商品を手掛けてきた、猪尾さんのお話は、きっと朝大学の受講生の心に響くと思います。

それにしても、先週のゲストの岡田さんに続き、毎回素晴らしいゲストからお話を聞けるのは本当に贅沢な講座。手前味噌ながら、そう実感しています。


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