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何回落選しても挑戦権があるのはいいことだ

司法試験の受験資格制限の見直し問題が上がっている。

法科大学院を卒業して3回司法試験を受験して失敗した人には次の司法試験受験資格を認めない、という制度はやはり止めるべきだろう。

司法試験の受験者が激増してまた司法試験の合格率が低くなる、若い人がなかなか司法試験に合格しにくくなる、司法試験が難しくなるといい人材が法曹界を希望しなくなる、長期間の司法浪人を生んでしまい本人の就職可能性を奪ってしまう、などなどの理由が挙げられるが、要は現行の法科大学院制度を維持しようという大学側の要求が根底にあるように思う。

ここは司法試験受験生の立場に立って物を考えたい。

どんな試験でも完璧な試験制度というのはない。
それこそ合格者と不合格者の線引きは、ボーダーラインでは1点、2点の争いである。
3回続けて試験に不合格でも実力的には合格者と遜色がない人もいる。
この3回を5回にしても話は同じである。

受験する、しないは本人が選べばいいことで、これを制度的に3回不合格だったら4回目はダメ、というのはずいぶん不合理な制度である。

私は国政に3度挑戦して3度敗れ、4度目で初めて当選させていただいた。
2度目の選挙で敗れたときに地元の選挙の実務に通じた人から、次の選挙も当選するのは難しいから止めた方がいいとアドバイスを受けた。
案の定3度目も落選したが、自分で思いっ切りやったので悔いはまったく残らなかった。

止めるのが正しいことであっても、そこで止めたのでは自分の生き方に生涯悔いが残ってしまうということがある。
チャレンジできる力があるのであればとことんまでチャレンジさせればいいではないか、というのが私の考えである。

失敗を恐れていたのでは、大事は仕上がらない。
悔いのない失敗というのは、ある。
次に繋がる失敗というものは、ある。

無用な競争障害は、取り除くに限る。
司法試験が再び難しい試験になったとしても、それはそれでいいではないか。
これが私の考えである。

実力を備えた人が排除されないような試験にしたい。
お金のある人もない人も同じように挑戦できる開かれた試験であればいい。
男性でも女性でも、若い人でも中高年齢の人でも実力さえあれば合格できるような試験であって欲しい。

これが私の願いである。

東京弁護士会の法友会の提言は、いずれ弁護士会の世論を動かしていく。
今日の法友会の政策合宿の議論が日本の司法の流れを変えることに繋がることもあるので、とりあえず私の意見を申し上げておく。

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