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「18歳の意識調査 読む・書く」―6割は読書が好き、3割超は全く読まない―

若者の“活字離れ”が指摘されて久しい。スマートフォンやタブレット端末が普及する中、新聞や書籍など活字媒体を読まなくなった現象をいうようだが、その一方で当の若者はモバイル端末などデジタルメディアを使って日々、膨大な文字情報に接している。どんな現象が起きているのか。新聞週間(10月15日から1週間)、読書週間(10月27日から2週間)を前にした9月末から10月上旬にかけ「読む・書く」をテーマに30回目の18歳意識調査を行った。



まず新聞の購読。回答を寄せた17~19歳1000人のうち67.3%が「読んでいない」と答え「普段、読んでいる」人は32.7%と3分の1を割った。2年前の第2回調査では47.5%が「読んでいる」と答えており、2年間で15%も読んでいる人が減った計算。コロナ禍に伴うテレワークの影響など何か原因がある気もするが、依然、新聞の退潮に歯止めが掛かっていないようだ。

次いで読書。約6割(59.7%)は「好き」と答え、44.8%は月に1~2冊、6.8%は7冊以上、読んでいる。好きなジャンルは小説、漫画、ライトノベルの順。コロナ禍の影響で4人に1人(24.9%)は読書量が増えたとしている。半面、「全く読まない」人も3人に1人弱(32.7%)に上っている。

一方、「文章を書く」ことに関しては「好き」が29.4%、「嫌い」が27.7%と拮抗している。普段、新聞を読んでいる人や月3冊以上、本を読んでいる人は文章を書くことに関しても高い比率(36.4~46.2%)で「好き」と答え、「短文をSNSに投稿」するような形が好まれているようだ。

次いで近年、各方面から低下が指摘されている読解力。3人に2人(65.4%)が「好ましくない」と答え、「問題はない」はさすがに14.9%にとどまっている。自身の読解力が低いと思うかの問いに対しては「思う」が38.2%、「思わない」が33.7%、「わからない」が28.1%。

これらの数字をどう見るか、いろいろな解釈があると思う。筆者は、社会の動きや歴史について幅広く正しい知識を身に付ける上で読書に勝る手段はなく、知識がなければ自分の考えはまとまらず、意見を述べることもできない。そんな思いで日々、新聞に目を通し、時間が許す限り1冊でも多くの本に接し、日本財団の職員にも積極的な読書を慫慂してきた。読書量は本人の生き方にも関係すると思う。調査結果を見ながら、次代を担う若い人たちには是非、読書を通じ先人の知恵を学んでほしいと思う。

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